山下智久のほうが“SNS使い”は上手

 その点、対照的なのが嵐よりひと足早い昨年5月にインスタグラムを開設した山下智久だ。フォロワー数は嵐の350万人より多い410万人を誇る(※1月2日現在)。

「山下さんは告知情報を出さず、プライベートな投稿に絞っています。昨年12月5日には、主演したドラマ『コード・ブルー─ドクターヘリ緊急救命─』の写真をアップして、《機内で英語字幕で見れました》と投稿しています。一見、『コード・ブルー』の宣伝のように見せながら自分の話をするという間接的な宣伝がうまいんです。彼がインスタグラムに投稿する写真のほとんどが自撮りであることも大きい。自分でSNSをやっている感じを出しています。その点、山下さんのほうがSNSの使い方がうまいと思います」(坂本氏)

 今後は、嵐もSNSの特徴を生かして情報を発信していく必要がある。

「直接的な宣伝は、発売日などに1回やるだけでいいのでは。告知をするにしても、“新しい曲を発売しました。詳細はこちら”というふうにするのではなく、“この曲の発売祝いで、5人でランチをしています”というように使ったほうがいいでしょう。そうすれば宣伝の意図があったとしても、SNSらしい使い方なので見る側も反応しやすいです」(坂本氏)

 芸能ジャーナリストの佐々木博之氏は、今の手法ではSNSを使うメリットがないと話す。

「最近のアイドルは私生活を見せるようになりましたが、ジャニーズは昔の方針のままなのか、それを崩さないようにしています。事務所も、デビューしたグループの中では初めてのSNSということで手探りでやっているのでは」

 課題を抱える中で臨むラストイヤーは、5人全員での仕事が増えそうだ。

5人そろう最後の年になるので、事務所としては全員が集まる機会を大事にしたいはず。たびたび報じられるような“不仲”であっても、ファンのために全員一丸となって活動するのではないでしょうか。最近はドラマの収録も、連日や長時間に及ぶことが少なくなったので、個々にドラマの仕事をしながらコンサートをすることもできますからね。海外を意識して作った『Turning Up』を引っさげて、海外公演を増やすかもしれません」(佐々木氏)

 最後まで、たくさんの人を“感謝カンゲキ”させてくれることだろう!