木村拓哉と安住紳一郎の存在
「今夏に控える東京五輪のTBSキャスターに選ばれなかったことも、退所原因のひとつになったのだと思います。一部では“中居クンが辞退した”と報じられていましたが、実際はかなり前の段階から“東京五輪は局のアナウンサーを起用する”と決まっていたそうです。7大会連続でキャスターを務めていましたが、東京五輪はTBSの安住紳一郎アナがメインキャスターに決定し、実はそうとうショックを受けていたんです」
さらに、追い打ちをかけるように“元メンバー”がめざましい活躍を見せ始める。
「今のジャニーズは、とにかく“木村拓哉推し”がすさまじい。木村さんは映画やドラマの主演が続き、軒並みヒットして“キムタク神話復活”と評されています。最近は歌手としてのソロデビューも果たし、それらの活動を昨年ごろに事前に知らされていた中居クンは“自分を大切にしてくれていない”と感じていたのかもしれません。そんな状況ですから、ジャニーズに残り続ける意味がないと感じても、おかしくないでしょうね」(芸能ジャーナリスト)
そんなネガティブな理由が、退所への引き金となったという話の一方で、元SMAPの中で唯一ジャニーズに残ることになった“木村への気遣い”が、業務提携という形に至ったという見方も。
「SMAP解散当時、中居クンは事務所を離れずに、『地図』と木村さんの間で“調整役”として奔走した結果、ジャニーズに残ったという経緯があります。今回も自分が独立すれば、事務所にいる元SMAPメンバーは木村さんだけとなり、彼の孤立ぶりが際立つため、ジャニーズと完全に関係を切らない道を選んだのだと思います。彼の“SMAP愛”はそうとう強いと聞いていますから」(同・芸能ジャーナリスト)
SMAPへの思いが強い中居なだけに、メンバーたちがそれぞれ活躍の場を広げている現状を見て、独立に踏み切ったとも言えるだろう。
「木村さんが俳優やソロ歌手としての活動が再評価されたり、『地図』の3人が年末に放送されたバラエティー特番で地上波復帰後、次々とテレビ番組に出演し始めました。中居クンはそれらを事前に聞いていたので、SMAP解散時の状況を思えば“4人はもう大丈夫”と、元リーダーとしての義理を果たしたと感じたんだと思います」(民放キー局幹部)
そういった経緯を踏まえて独立するにあたり、事前に“2人の父親”にも誓いを立てていたようで─。
「“芸能界の父”であるジャニーさんとは生前、“5人をまとめられるのは中居しかいない”と言われていたそうで、ジャニーさんの死後しばらくは独立を発表しないと決めていたのです。
そして、もう1人は'15年に79歳で亡くなった実父の正志さんです。生前はテレビやラジオで、正志さんのことをよくネタにするほど仲のよい親子でした。亡くなった際は、かなり落ち込んでいましたね……。そんな正志さんの命日に自身の会社を設立し、その2日後に独立を発表したんです。今回のジャニーズ退所について、天国にいる2人には、今までの感謝の気持ちも込めて事前の報告をしたのでしょうね」(前出・スポーツ紙記者)
持ち前の“義理と人情”が、これからも中居の活躍を後押しするはず!