当初予定していた撮影期間中に、活動休止が決まったことは何よりの痛手だった。
「'20年末までというリミットが設定されたことで、ただでさえ多忙で調整が難しかった5人のスケジュールに余裕がなくなりました。先の見通しがつかなくなり、製作を断念せざるをえなくなってしまったのでしょう」(前出・芸能プロ関係者)
現段階で撮影できていないとなると、公開は絶望的だ。
「大野さん以外の4人は来年からも個別に活動を続けますが、彼は個人での活動も休止します。嵐には“ひとりが嫌だと思ったことはしない”というルールがあるので、彼の思いが変わらなければ来年以降に映画を撮ることはできません。そうなると、4作目はこのまま幻になってしまう可能性もあります」(同・芸能プロ関係者)
“ハーフ”ではなく正式な続編
製作側にはどのように話が伝わっていたのだろうか。’14年の『ピカ☆ンチ』第3作で監督を務めた、演出家の木村ひさし氏に話を聞いた。
─4作目のオファーは来ていましたか?
「僕のところには来ていないので詳しいことはわかりません。そういう話があるのであれば、堤幸彦さんのところにオファーがあると思いますよ。4作目の話があったのであれば、僕の前で止まっているのではないでしょうか」
─20周年ツアーで5人のスケジュールが合わず、撮影中止になったと聞いています。
「僕にオファーは来ていないのでわかりませんが、話だけ聞くとそういうことはありえそうですね」
─4作目を製作しようという話はありましたか?
「具体的には聞いたことはありません。ただ、僕が担当した作品は正確には第3作ではなく、『ピカンチ・ハーフ』という2.5作目という位置づけでした。なので、いずれ正式な第3作をやりたいのではないかと漠然と思ったことはありましたね」
4作目の撮影が頓挫したことについて、ジャニーズ事務所に問い合わせたが、期日までに回答はなかった。
第3作は5人の発案で製作が決まったという。ファンの願いをかなえる奇跡の撮影再開はあるのだろうか。