手越は『世界の果てまでイッテQ!』などのバラエティー番組、小山慶一郎は『news every.』(どちらも日本テレビ系)の第1部メインキャスター、加藤シゲアキは小説家デビューするなど、個人の活動も並行して充実し、順調な再始動ではあった。しかし、手越に女性スキャンダルがたびたび報じられ、そして'18年には小山と加藤が未成年と飲酒したことが発覚し、小山はキャスター降板と芸能活動の一時自粛など、4人での活動時代も、やはりトラブルの多いグループであることは変わりなかった。
真摯なまっすーが救われる時代へ
「デビュー時期やメンバーの年齢も近く、そしてグループ脱退者も多いので、よくKAT-TUNと比較されることもあります。手越が脱退すれば、くしくも両グループ3人ずつになることから、ネットでは“合体しちゃえばいいのに”と冗談を飛ばされたりもしていますね(笑)」(スポーツ紙記者)
NEWSもKAT-TUNも、これだけの減員を繰り返しながらも解散とはならずグループ活動を存続している。現在、NEWSはグループのレギュラー番組はないが、増田は手越とのユニット『テゴマス』でのラジオ番組、小山と加藤の2人がバラエティー『NEWSな2人』(TBS系)に出演中。前出の記者は、
「ジャニーズでここ20年ほどで解散したデビューグループは、SMAPしかいないんです。残るメンバーに存続の意思があれば、どんな形になってもグループは存続するというスタイルのようですね」
と、3人でNEWSの活動を継続すると発表した理由に迫る。
「グループは残すけれども、あくまでも個人メインというスタイルなんでしょう。グループ活動の実態がずっとない少年隊や、『鉄腕DASH』などグループ番組は継続するものの、山口達也脱退後は一度も音楽活動を行なっていないTOKIOなどの例もあります。現在活動自粛中のSnow Manの岩本照、そして昨年謹慎となったHiHi Jetsのメンバーなど、近年のジャニーズ 事務所は、社会的なモラルに反する行動にはかなり厳しい処分を下しています。逆にいえば、仕事に対して真摯な姿勢を見せるタレントが報われるようになっています」
それを裏付けているのが、NEWSの増田貴久ではないだろうか。数々の騒動を起こしたNEWSの中で、唯一、ノースキャンダルなのが彼だ。前出の記者が続ける。
「もともとファンの数も多くスキャンダルとも縁遠いまっすーが、『ゴチバトル』の新メンバーに選ばれたり、フジのネタ番組のレギュラーになっていたりと、“いい仕事”を振り分けてもらっているようにも感じます。SNS中心の世界になり、好感度の高いタレントがますます求められる時代に合わせた方針転換ではないでしょうか」
手越が離脱し、3人でのグループ活動でどのようなパフォーマンスを見せてくれるかは全くわからないが、『チャンカパーナ』のような「神風」が吹く可能性だって十分あるはずだ。
〈取材・文/渋谷恭太郎〉