彼の若き日を知るテレビ局のプロデューサーは、
「ちょうどココ(Cocomi)ちゃんが生まれた頃、周囲から“やめてみたら?”とアドバイスされていたんですね。木村くんも“う〜ん、パパ、くさいからイヤ、って言われたらショックだよな〜”って考え込みながらタバコに火をつけていましたよ(笑)。
当時はまだ静香ちゃんの実家に住んでいて、喫煙者だった彼女はすでにタバコをやめていたこともあって、部屋のなかでは吸えない。さらにベランダでもご近所迷惑となるので、やむなくトイレで換気扇をまわして吸っていたようです」
その後も、タバコとの関係が続いた木村。代表作の『HERO』シリーズでは、その喫煙シーンもカッコイイ! と話題になった。
「破天荒な検事役なので、喫煙するという設定はたしか木村さんのアイデアも反映していたと思います。当初は小道具で『セブンスター』を用意していたんですが、次第に“セッター(『セブンスター』の愛称)きついな〜”と、途中から見た目のオシャレ感もあって『マルボロ』に変更したと記憶しています。今思えば、徐々に軽めにしていたのかも」(ドラマ制作スタッフ)
そして、ついに一大決心したのが2011年、この年の抱負をテレビ誌のインタビューにおいて、
《禁煙しようと思っている》
と、自分に言い聞かせるように力強く宣言していたのだ。
順調だった禁煙生活に“落とし穴”
「年頃になってきたココちゃんや光希ちゃんに“パパ、くさい”とでも言われたのか、吸う本数を少しずつ減らしていき、自宅ではほとんど吸わなくなるまでに。ですが、木村くんにとっての“鬼門”はドラマでした。この年は早々から『南極大陸』(TBS系)の北海道ロケが始まり、その後は緑山スタジオに移動してカンヅメ。禁煙宣言から半年も経たないころ、喫煙所に談笑する彼の姿があったそうです。
現場を引っ張る“座長”の責任とプレッシャーがストレスになっているのか、“現場に来るとダメなんスよ”と苦笑いしていました。当時は禁煙ブームから嫌煙ブームになり始めたころで、彼も“本気でやめられるかな”と嘆いていましたが、どうやらダメだったということですね」(前出・テレビ局プロデューサー)
そんな仕事のストレスに加えて、CocomiとKoki,が奔放に木村家の内情を“暴露”する気が気でない今、禁煙を達成する日はまだまだ遠そうだ。