《突然の御報告、失礼致します。この度、長瀬智也はジャニーズ事務所を退所させていただく事となりました》

 7月22日の夜、『TOKIO』の有料ファンクラブ会員向けのウェブサイトで、約30年所属したジャニーズ事務所を来年3月いっぱいで退社すると発表した長瀬智也

「長瀬さんは事務所を出た後は、個人事務所を作って芸能活動を続けるのか、新たにどんなことをしていくのかは、まだ決まっていないようです。ただ、彼の脱退に伴って、残されたメンバーの城島茂さん、国分太一さん、松岡昌宏さんはジャニーズ事務所内で分社化し、社内カンパニーとして『株式会社TOKIO』を設立しました。ジャニーズ内で別の会社が設立されるのは初めての“超異例”と言える事態です」(スポーツ紙記者)

 3人は同じくファンクラブ会員に対して、次のような決意を語っている。

《これからも…我々TOKIOはBANDから会社へ、自分達らしく、そしてこのTOKIOという名前に、恥じる事のないよう頑張っていきます!!》

「アイツ、許せねぇ!」

 長瀬は以前から、今の状況に不満を持っていて、ジャニーズ事務所を退社するという話はたびたび報じられてきた。

「『TOKIO』のメインボーカルで、作詞と作曲も手がける長瀬クンは、ジャニーズの中でも音楽活動へのこだわりがとても強い。彼は自宅にスタジオを作ったり、プライベートで覆面バンドを組むほどです。しかし、‘18年に山口達也が不祥事によってグループを抜けてから音楽活動ができなくなり、彼のストレスはそうとう溜まっていたようです。そんな状況の中で“もうジャニーズに残る意味はない”と考えた長瀬クンが事務所を退社する、という報道が相次いでいたのです」(芸能プロ関係者)

『週刊女性』では今年6月、『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ系)に今年に入ってから長瀬が2か月近く出演していないことと、今年5月中旬に放送された『TOKIOカケル』(フジテレビ系)では、メンバー内で唯一、リモート出演しなかったという“異変”を報じている。すでにこの時点で“彼の心”は決まっていたに違いない。

 一方で、退社時期を2021年3月に設定したのは、来年1月クールに放送される予定の主演ドラマの内定が影響しているようだ。

長瀬さんが主演する作品は、TBS系列で毎週金曜日の午後10時枠の連ドラです。『池袋ウエストゲートパーク』や『タイガー&ドラゴン』などのテレビドラマでタッグを組んだ“盟友”である宮藤官九郎さんが脚本を務める予定で、戸田恵梨香さんや桐谷健太さんもキャスティングされているそうです。事務所が獲得した仕事であることに加え、長瀬さんを一気に有名にした“クドカンドラマ”ということで、“この作品をまっとうしてから、ジャニーズを辞めよう”と考えたのだと思います」(同前)

 来年4月以降、自由に羽ばたく長瀬だが、そう決まるまでは、やはり“波風”もあったようで……。

今は吹っ切れて、長瀬クンを送り出してやろうと、来年3月までは、変わらず4人で活動することで落ち着きました。ただ、'19年はTOKIOの活動25周年でしたが、何もやる気が起きなかったそうです。一時期、松岡クンは周囲に長瀬クンのことを“アイツ許せねぇ!”と漏らしていたそうですよ……。音楽活動ができなくなって“TOKIOを捨てた”ように感じていたのかもしれませんね」(松岡の知人)

 実は今年3月、『週刊女性』は松岡本人に“長瀬退社について”を聞くため、直撃取材を試みていたのだが、

僕は聞いていないですけどね……。ないと思いますよ

 と、否定していた。ただ彼の胸の内には、まだ忸怩たる思いと戸惑いが残っていたのかもしれない。

別々の道を歩むことになった“新生TOKIO”と、長瀬の今後の活躍を願うばかり。