などなど枚挙にいとまがない。どれも真顔で発言する長瀬が、メンバーや芸能界仲間、そしてファンからどれだけ愛されていたことか。そしてこれらをネタにするメンバーの笑顔も印象的だった。前出のテレビ誌記者は、
「TOKIOでは城島リーダーの天然っぷりも有名ですが、このようなことに松岡くんや山口くんが的確にツッコミを入れるという、非常にいいバランスで好感度を高めてきました。かつてのSMAPと並ぶお茶の間の人気者にもなり、ジャニーズファンではない層や、中年男性やロックファンにも愛されていたグループでした」
と、今回の決断は残念だという。
株式会社TOKIOの3人は、「円満離婚」という言葉を用いて、長瀬がメンバーや事務所との関係性が悪化して退所するわけではないことを強調した。ある芸能記者は、「TOKIOは、この先も“グループの好感度”を活かした仕事を続けていきたいという目論見はあるでしょう」と見る。
「福島の農林水産物のPRや、東京五輪・パラのスペシャルアンバサダーの仕事は、長瀬込みのTOKIO4人のイメージで展開され、TOKIOの好感度の高さがあるからこそつかんだものです。解散はせず、TOKIOの名前を残すことにはそういった事情もあると思います」
長瀬の愛されおバカ発言がなくなっても、TOKIOは3人で愛されグループでいられるのだろうか。長瀬の“残像”が消えたときが勝負どこだ。
〈取材・文/渋谷恭太郎〉