ゴーンは引き渡しされない
逮捕後のゴーン被告へのインタビューなどをまとめた著書『「深層」カルロス・ゴーンとの対話』がある郷原信郎弁護士は、
「レバノンは崩壊でもしない限り、自国民であるゴーン被告を引き渡す可能性は低い」
と前置きしたうえで、
「最初に逮捕された事実に関してはグレッグ・ケリー被告(ゴーン被告とともに逮捕された元日産代表取締役)の裁判で明らかになるでしょう」
と、今後を見通す。
「この裁判でケリー被告は無罪を勝ち取ると思います。すると、最初にゴーン被告が逮捕された事実自体がデタラメだったことになると思います」(郷原弁護士)
ケリー被告は今年の9月15日に初公判を迎える。
壮絶な人生を送るゴーン被告だが、今年の11月と来年の3月にはフランスの出版社から著書が出版される。事件の真相や日産の経営について、フランス語や英語、日本語など多国語で発信する。
「それだけではありません。著書の次には、日本からの逃亡劇を描いたハリウッド映画を作る構想まであるようです」(前出・テレビ局記者)
レバノンで豪華な隠居生活を送るゴーン被告。書籍や映画を通じて、今後も世界に存在感を示そうと野心に燃えているようだ。