11月14日、都内の下町にある中学校で、創立40周年を祝う記念式典が行われていた。

 今年は新型コロナウイルスの影響もあり、感染拡大防止のため3年生のみの参加……と簡素化された式典の中、国民的アイドルからのメッセージが突然、読み上げられたという。

二宮和也さんからの祝電というので驚いてしまいました。彼の名前が入ったお花も届いていましたよ。ただ、花は式典が終了するまで裏に下げられていたし、祝電も壇上ではなく舞台下でひっそり読み上げたので、あまり大きな騒ぎになることはなかったですね」(式典に参加した近隣住民)

 そこで中学校に問い合わせたところ、祝電が届いたのは事実であることを認め、続けてこう話してくれた。

二宮さんから40周年を迎えたことへのお祝いのメッセージと、新型コロナの影響で思うような活動ができない中でも頑張る生徒や教職員をねぎらう優しいお言葉をいただきました。ただ本人と学校の間でのやりとりですし、具体的な内容に関してはホームページにも記載していないため、積極的に外部に発表することは控えています」(副校長)

 祝電の詳細について明言することはなかったものの、大スターとなったOBからの心のこもったプレゼントに感謝していた。

自分が学んだ学校への恩返し

 実は、二宮がこうした律義な気遣いをみせるのは、今回が初めてではないという。

「中学校の30周年の際にも祝電と花が届いたと聞きましたよ。また7年前、通っていた小学校が100周年を迎えたときには、二宮さんの名前が入った大きな壁かけ時計を寄贈したうえ、全校生徒分のお菓子までプレゼントしたそうで、生徒たちがすごく喜んでいましたね」(中学校の近くにある飲食店関係者)

 今や日本を代表するアイドルとなった彼が母校に恩返しをする背景には、ジャニーズでの活動が大きく影響しているようだ。

「学生時代は学校があまり好きではなく、注目を浴びるのが苦手で友達も多くなくていいというタイプでした。でも芸能活動を始めてからは、レッスンや活動を通して“人間関係の大事さ”を学んだと言っていましたね。

 だから、母校の生徒たちには人とのつながりを大事にして、後悔のない学校生活を過ごしてほしいという思いを込めて、今でも祝電を送り続けているのかもしれないですね」(二宮の同級生)

 11月16日には、第45回『報知映画賞』のノミネート発表が行われ、主演を務めた映画『浅田家!』は彼の主演男優賞を含め、今回最多となる8部門にノミネートされた。

 年内をもって『嵐』としての活動は休止してしまうが、国民的グループでの活動を通じて仲間の大切さを知ったことが、二宮にとっては、強い“母校愛”につながっているのだろう!