■保険

生命保険証券】……保険金の請求に必要。受取人が親のままになっている人もいるので、元気なうちに確認しておくこと。

火災保険証券】……契約者が亡くなった場合、契約者の名義を変更する必要がある。

■年金

年金証書】……年金事務所に死亡届を出す際に必要。遺族年金や未支給年金の請求手続きなども行う。

■自動車

自動車検査証】……自動車の売却時に必要。

自賠責保険証書】……損保会社で自賠責保険の契約者を変更する際に利用。

■墓地

墓地使用許可証】……墓地を引き継ぐ際に、霊園や管理する自治体に提出する。

■借金

金銭消費貸借契約書】……相続放棄するかどうかを判断する材料となる。相続放棄は故人の死を知って3か月以内に家庭裁判所に申し立てなくてはならない。

カード利用明細書】……相続放棄するかどうかを判断する材料となる。

■その他

印鑑証明書】……さまざまな名義変更で、相続人が提出することを求められる。妻は持っていないことが多いので、元気なうちに役所で登録しておきたい。なお、証明書は「発行後3か月以内のもの」といった条件がつくことが多いので、生前に発行してもらう必要はない。

給与や年金の源泉徴収票】……故人が2か所以上から給与をもらっていた、給与以外の雑所得が20万円超あった、などの場合は、死後4か月以内に故人の所得について準確定申告を相続人全員で行う。その際の添付書類となる。

■作っておきたい書類

遺言書】……遺言書がないと、名義変更の手続きのたびに法定相続人全員が同意した遺産分割協議書や印鑑証明書が必要になる。特に子どもがいない夫婦は、親やきょうだいともめないために、それぞれが遺言書を作っておきたい。

財産目録】……預貯金や株式などの残高を、夫婦がお互いにまったく知らないケースが増えている。相続財産の全体像を明らかにして、残された家族の相続手続きの負担を減らすためにも、夫婦それぞれの財産目録を作っておく。