『ちびまる子ちゃん』『ポツンと一軒家』のナレーションでおなじみのキートン山田が、半世紀にわたる声優人生に終止符を打つ。10年前から決めていた引退の理由、今後の人生設計を直撃!
人生の後片づけを元気なうちに
「想像以上に反響がありましたね。親戚や知人から“病気や、どこか悪いのではないか”と心配され、ファンの方からもたくさん手紙をいただきました」
人気アニメ『ちびまる子ちゃん』(フジテレビ系)の3月28日放送を最後に番組開始から30年担当したナレーションを卒業、引退することを発表した。
「10年前から決めていたことです。65歳のときに同級生が定年を迎える年齢になって、自分はいつがいいのかずっと考えていました。
(番組が)30周年を迎えたことや75歳になって今後のことも考えて、人生の後片づけを元気なうちにしようと思ったのが理由です」
芸能に携わるなかには、生涯現役にこだわる人もいる。
「ずっと健康で元気でいられる保証があればいいけど、倒れそうになってやるのはつらいし、周りにも迷惑をかけますから。
一生やるのも素晴らしいけど、自分の生き方をしたいというのがあった。(引退まで)10年かけてきたので心残りや一抹の寂しさというのもないし、後悔はないですね」
静岡県伊東市在住で、引退後は野菜づくりに励む。
「もともとやっていた野菜づくりを本格的に楽しみながらやっていきたいです。仕事で東京と行き来しているときは、ちゃんと面倒が見られなかったので、これからは朝、起きるのも楽しみです」
7坪の畑で、きゅうり、トマト、なす、さといも、ねぎ、ニラ、小松菜、おくら、ニンジン、大根を栽培する。
「今は土づくりをしていて、早く種を買いに行きたいです。これからは葉物を植えます。野菜がとれる時期は、スーパーで買わずにすみます。畑仕事は腰が痛くなったりして結構、大変ですけど、時間を忘れてやっています」