しかし、Aさんには3万円を10回、計30万円程度しか返済されなかったという。
「電話で請求すると、“弁護士が入る(介入する)けん”が常套(じょうとう)句で逃げるとですよ。だから、当時、恵美子が住んでいた日田に何度も車を飛ばしたことか……。恵美子の父親から借金のカタに年金キャッシュカードを渡されたけど、まったく使えないカードだった……」(Aさん)
公正証書には、
《年利率5パーセント》《期限後又は期限の利益を失ったときは、以後完済に至るまで年21・9パーセント》
と利子についても定められているので、現在では容疑者の債務はかなり膨れ上がっていることに……。
しかし、なぜそんな女に何度も金を貸したのかーー。
「盗聴器が仕掛けられたとか、ケガをしたとか何回も言われ続けると、本当にそうなのかと……」
そう肩を落とすAさんも、一種のマインドコントロールにかけられていたのかもしれない。
「警察は赤堀の金銭トラブルの線も捜査していて、昨年の夏ごろから関係者から聴取していたようです」(前出・記者)
赤堀容疑者の周辺には、さらなる“被害者”がいるかもしれない。