横山裕の悲哀・不憫エピソード

 また、ジャニーズに詳しいあるテレビ関係者は、

「横山くんって、“ついてない”というか、悲哀が漂うというか、そういうことが起こりがちな印象があるんですよね。1月にはコロナに感染してしまい、出演する番組や稽古などにも影響が出ました。4月のドラマも2004年のCDデビューから17年目にしてやっとつかんだ連ドラ主演なんです」

 とはいえ、横山の連ドラ出演の本数はかなり多い。ドラマ初出演は、ジャニーズJr.時代の1998年、近藤真彦主演のドラマ『ドンウォリー!』(関西テレビ)。デビュー後も、赤西仁主演の『有閑倶楽部』('07年・日テレ系)、櫻井翔主演の『ザ・クイズショウ』('09年・日テレ系)、山田涼介主演の『左目探偵EYE』('09年・日テレ系)、松岡昌宏主演の『13歳のハローワーク』('12年・テレ朝系)、中島裕翔主演の『水球ヤンキース』('14年・フジテレビ系)などがあげられる。

「『絶対零度』シリーズなど人気作品にも出ていますが、出演作を並べてみると先輩後輩問わず、ジャニーズタレントが主演を務めるものに多く出ているんです。そのため“バーター王”と言われることもしばしば。そのあたりも悲哀が漂うというか……」

 さまざまな経験をへて、ようやくのぼりつめた連ドラ主演直前の今回の報道。さらに横山の悲哀感は連ドラ界隈ばかりではない。前出のテレビ関係者が続ける。

「ジャニーさんのお気に入りのメンバーだと言われ、噛んで“ジャニーちゃん”と呼んでしまっても気に入られる存在でした。横山くんは事務所内では珍しく、芸名を名乗る一人です。本名は『侯隆(きみたか)』なのですが、読み方が難しいということで、ジャニーさんが『YOU』にかけて『裕』と名付けてくれたといいます。でも名付け親のジャニーさんは『ヨコ』と呼んでいたという(笑)。しかし機嫌が悪いときには、色白にかけて『白いの!』と呼ばれていました」

 そして今回の後輩との“二股疑惑騒動”は、不憫エピソードの頂点を更新してしまった。

「関ジャニのデビュー会見は、所属レコード会社の屋上で行いました。彼らは、ハワイの海上でクルーザーに乗って華々しくデビュー会見をした嵐と比較した自虐をネタにしたり、不憫を武器にしてきた一面もあります。今回の騒動に関するコメントは出ていませんが、ある意味、ようやくつかんだ初主演のドラマの注目度が上がる結果になったのではないでしょうか」

 横山の関西ジャニーズJr.プロデュースがこの先も続行されるかどうかも含め、ジャニーズサイド、NMBサイド、それぞれの今後の動向も見守っていきたい。

〈取材・文/渋谷恭太郎〉