糖質カットしたピザやパンも好評
また、家庭での食事が増えた巣ごもり時、好評だったのが、ランチにぴったりのパンや冷凍ピザだ。こちらも通常のものに加え、糖質を80%以上もカットしたピザやパン、玄米パンなど、おいしさはもちろん健康を意識した商品がリーズナブルに揃う。
こうした絶え間ない努力により、シャトレーゼはコロナ禍にも負けず売り上げを伸ばしている。
「地道な努力の甲斐もあって、多くのお客様にご利用いただいていることから、昨今企業の認知やイメージが上がっていることを実感します。今年の採用活動では、学生からの問い合わせ件数が例年に比較して1.5倍になりました」
シャトレーゼワインがコンクールで金賞に
“選ぶ楽しみ”の幅をさらに広げているのが、最近、スイーツの店舗で扱っている樽出し生ワインだ。空き瓶を持っていくと、その場でフレッシュなワインを詰めてもらえるというもの。このサービスには、シャトレーゼのスイーツ以外の事業が関連している。
「シャトレーゼは、山梨でふたつのワイナリーを経営しています。甲斐市にあるベルフォーレワイナリーでは輸入ワインをベースにしたリーズナブルなテーブルワインを製造。樽出し生ワインもこの工場で樽詰めされています。勝沼ワイナリーでは、自社農場や契約農家の葡萄を使用した山梨県産の本格的なワインを製造・販売しています」
勝沼ワイナリーでは、山梨県産100%のワインを750ml/1430円~3850円で販売。有料で試飲も行っている。
「勝沼ワイナリーのオープンは2000年。コツコツと技術を磨き、2010年に日本ワインコンクールで『甲州樽発酵(2008年)』が金賞を受賞。以来、海外の賞も多数受賞しています」
このワイン事業には、齋藤会長の深い思い入れが。実家がぶどう農家であることから、菓子店を始めるとき、将来はワイン事業も手掛けることを父親と約束をしたという。
「当然ここのワインを使ったスイーツも開発しておりますし、スイーツ以外のファン層も広がる。ワイナリー経営で、新たな世界も広がります」