麹×玉ねぎパワーでWの健康効果をゲット
さらに、従来の塩麹と異なり、野菜の健康成分を一緒にとれるのが、玉ねぎ麹の優れた点。
「玉ねぎにはケルセチンという成分があり、ポリフェノールのなかでも特に強力な抗酸化力を持っています。血糖値の急上昇を抑え、脂肪を蓄えにくい体質にするほか、骨の形成を活性化させたり、ビタミンDの吸収を高めたりする効果もあるんです。さらに、腸内でのカルシウムやリンの吸収を促し、筋肉強化、認知機能の向上も期待でき、骨粗鬆症の予防にもつながります」
玉ねぎ麹は材料を混ぜ、室温で放っておくだけと、手軽に作ることができる。
「麹は生き物なので、麹菌をできるだけ生かして摂取しなければ、せっかくの効能も活用できません。効率よく働かせるには、20~25℃くらいの室温でひと晩じっくり発酵させるのが最適です」
さっそく旬の新玉ねぎで作ってみたところ、10分もかからずに完成。玉ねぎを冷やしておくことで、独特のツーンとした涙成分も抑えられ、より簡単にすりおろせた。ひと晩おくと、全体がほんのりとピンク色に変わり、とろりとした質感に。
できたての玉ねぎ麹と牛乳、ベーコン、残り野菜だけでスープを作ると、まるでコンソメのような風味とコクがあり、玉ねぎのうまみがしっかりと感じられた。しょうゆ代わりに冷奴にのせるだけでもおいしく、これなら飽きることなくとることができる。
玉ねぎ麹のココがスゴい!
1、血行や血流を促進
玉ねぎの辛み成分である硫化アリルは、空気に触れると刺激成分に変化。血管を広げて、強化してくれる。
2、腸内環境改善
玉ねぎと米麹のどちらにも多く含まれるオリゴ糖が腸内環境を改善し、自律神経を整える効果を発揮。
3、代謝や免疫力アップ
玉ねぎの持つポリフェノール、ケルセチンが血糖値の急上昇を抑制。体温も上昇し、脂肪を蓄えにくい体質に。
4、疲れがとれる!
玉ねぎと米麹には抗酸化作用があるほか、お互いの相乗効果でビタミン吸収を促進し合い、疲労回復に役立つ。