『探偵さがしのタントくん』に所属する夫婦カウンセラーの中村拓也氏にも話を聞くと、離婚後も一緒に仕事を続けるケースは一般的にもあるという。

「円満に離婚に至った元夫婦に再度お話を伺いますと、離婚後も一緒に仕事を続けるケースは一定の割合でございます。そのような方々が営んでいたお仕事はやはり自営が多く、業種では飲食関係や建築・建設関係、不動産関係などが見受けられます。これまでの環境を継続できるというメリットが大きいと思います」

映画『毎日かあさん』で夫婦役を演じた小泉今日子と永瀬正敏。永瀬の才能を買い結婚しただけに、離婚後もそこは変わらないようだ
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【写真】長男を自転車に乗せるさんま、IMALU(6歳)の手を引く大竹しのぶ

 女性の社会進出や多様性を認める時代の流れも、離婚後も関係性がいい夫婦が増えている理由だと分析する。

「結婚したカップルの3~4組に1組は、離婚を選択する時代。離婚したあとの生き方や、仕事も自由に選べる時代になっています。私の友人の元夫婦もやりたいことを実現するために前向きな離婚を選択され、おふたりとも職を変え、男性は絵本作家に転身。 女性はカフェの経営を始めました。お互いにコラボして商品を開発。離婚後もビジネス上では良好な関係を築いていますよ」(中村氏)

信頼できる相手だからオファーを

 さんまとしのぶの共演も「関係性のよさがあってこそ」と布川も語る。

「『さんま御殿』などでさんまさんと仕事をすると、“元サヤに戻れ!”と言われるんですが、僕からするとさんまさんこそ元サヤに戻ったほうがいいんじゃないの? と思うぐらい仲よしですよね。さんまさんにとってアニメ映画のプロデュースは挑戦になると思うので、そんな作品で大竹さんに依頼したというのは、それだけ信頼できる相手だからだと思います。さんまさんの性格的に、周りから提案されても自分が信頼していなかったら頼まないと思うので」

 永瀬正敏もウェブメディアのインタビューで、

ある時期を一緒に過ごした人だから“はじめまして”って会って、“どういう人なのかな?”と勘ぐり合いながら入っていくのとは違いますね。でも、何より一緒に現場に立ってみて、彼女は女優として素晴らしいんですよ》

 と共演相手としてやりやすかったと語っていた。また、いったん距離を置いたことで関係性がよくなるケースも。

「冷静かつ客観的に見つめ直すことで、お互いのいい部分に焦点があたり、関係性が良好になるのだと思います。驚かれる方もいるかと思いますが、離婚後に関係性がよくなった元夫婦の中には“離婚後に新しいパートナーがいても、特に気にしない”という方も多いんですよ」(中村氏)