7月23日から8月8日まで開催された東京オリンピックは、選手たちのメダルラッシュもあり、日本中が熱狂に包まれて幕を閉じた。
嵐の櫻井翔は、相葉雅紀とともに『NHK 東京2020オリンピック・パラリンピックナビゲーター』として、大会を盛り上げた。
「選手への取材では、事前に綿密な下調べを行い、気になった箇所をノートにびっしり書き込んで、選手や競技の魅力をどうすれば視聴者に伝えられるかを第一に考えていました」(NHK関係者)
選手目線に立てるのは、2006年から出演している情報番組『news zero』(日本テレビ系)で培われたものだろう。嵐の活動休止後も、『zero』に続投し、キャスター業に力を注いでいる。
「番組開始以来、障がいのある人など、特に立場の弱い人に密着する企画に力を入れていましたが、最近は特にその思いが強くなっていますね。今年6月には、太平洋戦争で特攻隊と過ごした女性に取材し、戦争を経験した彼女への接し方に対する反響が大きかったです」(芸能プロ関係者)
そんな櫻井にはキャスターとしての目標があって─。
「フィールドキャスターとして、政治や国際問題に関する取材をしたがっているんです。以前から、周囲に“週3回は現地に行って話を聞きたい”と熱っぽく話していました。これまでは、個人の仕事に加えて、嵐のツアーなどもあったため、なかなかスケジュールに余裕がありませんでした。今年から少し時間ができたことで、思いを強めているのかもしれませんね」(同・芸能プロ関係者)
今年は『嵐にしやがれ』(日本テレビ系)の後続番組『1億3000万人のSHOWチャンネル』でMCに抜擢され、4月にはドラマ『ネメシス』で主演を務めた。バラエティーでも、ドラマでもめざましい活躍を見せているが、特にキャスター業には思い入れが強いのだろう。
櫻井をもっと現地に行かせる
櫻井が報道に対する情熱を燃やしているためか、ひそかに“ある計画”が進んでいた。
「今年の3月ごろ、日本テレビ上層部の間で、“もっと櫻井さんが現地取材に行く回数を増やしてもいいのでは?”という話が出ていたんです。彼が出演すると視聴率も上がりますし、何より10年以上番組に貢献している彼の仕事ぶりを買ったのでしょう」(日本テレビ関係者)
しかし、“フィールドキャスター増加”計画は幻になってしまった。
「予算の問題で話が前に進まなくなったんです。報道の取材は拘束時間が長く、スタイリストのほか、櫻井さんの安全面を整える人件費もかかるため、通常よりも予算がかかってしまうんですよ。しかも、新型コロナウイルスの影響で、現場に行く人員を減らす必要もあるので、難しかったのかもしれませんね」(同・日本テレビ関係者)
コロナが収束すれば、世界中を飛び回って、レポートする櫻井が見られるはず!