9月17日から木村拓哉主演の映画『マスカレード・ナイト』が公開される。同作は、'19年に公開され大ヒットとなった『マスカレード・ホテル』の続編だ。刑事役の木村がホテルマンに扮して潜入捜査するストーリーだが、今作の彼は“パワーアップ”していて─。

「新春にフジ系で放送されているドラマ『教場』の経験が生きているんです。警察学校の教官役の役作りで警察官の所作を学んだことで、『マスカレード〜』の刑事役もより真に迫ったものになっているんですよ」(スポーツ紙記者)

『教場』は昨年1月に新春スペシャル、今年1月に『教場2』が放送されるなど、人気シリーズとなっている。

右目を失った教官の風間公親が、警察学校の生徒たちを厳しく指導する物語。適性のない者には容赦なく退校届を書かせる冷酷な姿が好評です。生徒役には、三浦翔平さんや大島優子さんらが出演しています」(同・スポーツ紙記者)

幻になった連ドラ版『教場』

 国民的スターである木村を起用して2年連続で放送していることから見ると、フジテレビには“『教場』を局の看板ドラマにしよう”という狙いがあるのだろう。そんな思いの強さから、今年は“ある計画”が進んでいた。

「10月から12月まで、木曜の午後10時枠で『教場』を連ドラ化する話があったんです。6月から9月中旬にかけて撮影する予定でしたが、その話はなくなってしまいました……」(フジテレビ関係者)

 幻になってしまった連ドラ版は、どんな内容だったのか。

木村さん演じる風間の過去に遡る『エビソード0』を考えていました。彼が右目を失った理由や教官になるまでを描きたかったのです。今年放送された『教場2』の終盤で、風間教官の過去が少しだけ明かされていました。視聴者も若かりし風間の姿を期待していたと思います」(同・フジテレビ関係者)

 過去には“木村は続編はやらない”という噂もあったが、フジ系の『HERO』をはじめ、ここ数年はドラマ『BG~身辺警護人~』(テレビ朝日系)や映画『マスカレード・ホテル』など、多くのヒット作の続編に意欲を見せている。フジとしては、その流れに乗りたかったようだ。

昨年から少しずつ話を進めていました。『教場』は警察学校の話なので、生徒役で多くのキャストが必要ですし、入念な訓練も必要です。そのため、時間をかけて準備していたんですよ」(同・フジテレビ関係者)

 そんな一大プロジェクトが頓挫したのは、木村のスケジュールが原因だった。