ジャニーズの“原点回帰”
大忙しの彼らは、番組収録の合間を縫って取材を受けることも多いが、ここでも気遣いを忘れない。
「インタビューではライター数名で代わる代わる取材し、写真撮影もあるので現場はバタバタ。でも、大西さんはそんなときに“僕、いま手空いてるから、取材OKですよ”と冗談を言って和ませてくれます。みんな忙しいのに疲れた様子は見せたことがありません」(芸能プロ関係者、以下同)
関西からデビューするのは'14年のジャニーズWEST以来7年ぶり。連日、多くのテレビ番組に出演していることからも、ジャニーズ事務所の力の入れようがうかがえるが、彼らの売り込みに積極的なのには、こんな背景も。
「なにわの所属レーベルはJ Stormです。同社は、'01年11月12日に設立されたので、なにわのデビュー日はちょうど20周年にあたります。
J Stormの代表を務めるのは、ジャニーズ事務所の社長・藤島ジュリー景子さん。“アニバーサリーイヤー”にデビューさせるグループとあって、何としても売り出したいのでしょう」
ここ数年、J Stormに所属するグループは“混乱”が続いている。
「嵐は昨年末で活動休止し、TOKIOも“独立”したので、音楽活動はできない。KAT-TUNも今年15周年を迎えましたが、たび重なるメンバーの脱退もあり、6人時代に比べると勢いが落ちたことは否めません。その点でも、なにわには、“いずれ看板グループになってほしい”という期待もあるのでは」
『ジャニーズは努力が9割』(新潮社)の著書があり、ジャニーズ事情に詳しい霜田明寛氏は、なにわに新たな“ジャニーズ黄金期”到来の可能性を感じている。
「'98年に放送されたテレ朝系のバラエティー番組『8時だJ』で経験を積んだメンバーで構成された嵐(大野智をのぞく)は、翌年デビュー。その後スターダムを駆け上がりました。
なにわも結成からデビューまで3年と最近のグループの中では短く、フレッシュ感が強い。それでいて、関西という土壌ならではの鍛えられ方をしているので、デビュー当時の嵐同様、経験値は高いです。デビュー前から地上波の番組で経験を積んでデビューにつながるところにジャニーズの原点回帰を感じますね」
最近は、関西Jr.の活躍も目立つが、“あの人”の尽力が大きかったようで……。
「やはり、ジャニー喜多川さんの功績だと思います。'18年になにわが結成された当時、関西のジャニーズJr.にグループがない状態が続いていました。しかし、ジャニーさん肝いりであるなにわの結成を機に、Aえ!group、Lil かんさいなど、個性の強いグループができましたから。
関ジャニ∞の大倉忠義さんと横山裕さんが'18年から関西ジャニーズJr.の指導を始めたのも大きいと思います。特に、大倉さんはなにわの公演からデビューまで、ガッツリとプロデュースしていますし。“関西から新たなスターを!”という強い思いを感じますね」(霜田氏)
関西発7人組の“初心”なパワーが、日本中で大旋風を起こす日は近い!?