みんなと楽しめただけで
幸せじゃないかなって
稲垣 2021年は僕は中止になった舞台の公演があったり、制限があるなかではあったけど、本当に恵まれた環境で、変わらず進み続けられたので、いい一年だったと思いたいな。
草なぎ 本当、ゴロさんの言うとおりで、この状況下でもそれぞれにすごく楽しんでたというか。やっぱり止まってるわけにいかないしね。
そのなかでちょっとでも進んでこられて、しかもそこに来てくれるお客さんがいて、みんなと楽しめたっていうだけで幸せなんじゃないかなって思えた年だったな。
香取 本当、吾郎ちゃんの『サンソン』もだけど、いろんな舞台が止まってしまった状況があって。僕もミュージカル『日本の歴史』を東京と大阪でできたこと自体がすごいことだなって思うような時代というか。そんななかで、お客さんが来てくれて、舞台に上がらせてもらえたことがありがたかった。
稲垣 状況が落ち着いてきたら、生のライブとかイベントはやりたいよね。新曲はないんだけど(笑)。でもみなさん、やっぱり生のライブを望んでくださっているのは伝わるし。
香取 2020年にもともとやろうとしてたことがそのままの形ではやれてないから、やっぱりやりたいよね。
稲垣 あと3人の映画もね。
香取 そう、『クソ野郎』パート2ね。話がいっこうに進まないなか、いいかげんやろうぜ! って草なぎさんに火がついてる。
草なぎ そしたらさ、もうファンミーティングを『クソ野郎』の映画にしちゃえば?(笑) 新しい地図、5年目。コロナに負けないって感じのドキュメンタリー映画でいいんじゃない?
香取 このアイデア、どうです? よくわかんない(笑)。
パラ選手との絆があるし
これからも応援したい
草なぎ パラリンピックでは、聖火ランナーやメダルプレゼンターもやらせていただいて、すごく感動的だったよね。
香取 1年延期になったことで、この東京大会だけじゃないっていう気持ちになれたから、ここを始まりとして、これからも応援し続けたいって思った。
草なぎ そうだね。これまでもいろんなアスリートの方とお会いして、地方でもイベントとかしてきたしね。僕らもアスリートの方と会うと刺激やパワーをもらえるし、これからもちょっとでも力になれることがあれば、頑張りたいなって思う。
稲垣 やっぱり僕らも選手たちとの絆があるしね。今回の東京大会が、みなさんにパラスポーツやパラアスリートを知ってもらう大きなきっかけになったと思うし。引き続きできることがあればやっていきたいよね。オリンピックもパラリンピックも日本選手のメダルラッシュは、明るいニュースだったし。
香取 オリンピックもなんとなくテレビを見てると、ピロリン! って「金メダル獲得」って速報が出て、どこで放送してんだ!? ってなったり(笑)。
草なぎ 僕もスポーツクライミングとかスケボーとかは家で見てたよ。スケボーの女子なんか、もう感動しちゃってさ。
稲垣 真夏の大冒険とか(笑)。
草なぎ パークでは日本人選手が1位、2位で。3位のスカイ・ブラウンちゃんもお母さんが宮崎出身らしいし、あの子、笑顔がかわいいなと思って(笑)。
香取 僕が知ってる昔のスケボーってウェ~イみたいな、ちょっと怖い感じというか。それが今回の選手たちは、みんな笑顔がすてきでさわやかで。だからちゃんとスケボーをやれる場所がもっとふえたらいいよね。
稲垣 みんな、スケボー自体は知ってはいたと思うけど、こういう空気感なんだっていうのをあらためて知れたよね。スポーツクライミングとかも、一回下りてやり直すんだとかさ(笑)。
サーフィンもすごかったし、空手の形もおもしろかったしね。パラなんか特に、こういう競技があるんだとか、こういうルールなんだって、知らないものを知っていく楽しさを感じてもらえたんじゃないかな。