『必殺シリーズ』はジャニーズだらけ
では“ジャニーズ枠”以外で複数のジャニタレが“同格”で共演するドラマはどうか。ヒット作を振り返ると、亀梨和也と山下智久の『野ブタ。をプロデュース』(日テレ系)や、岡田准一と櫻井翔の『木更津キャッツアイ』(TBS系)、二宮和也と櫻井翔の『山田太郎ものがたり』(同)などがある。
「ほかにも、山田涼介の『金田一少年の事件簿N(Neo)』に同じHey! Say! JUMPの有岡大貴がレギュラー出演するなどもありました。近年では大野智の主演ドラマ『世界一難しい恋』にジャニーズWESTの小瀧望が出たり、錦戸亮主演の『ごめんね青春!』に重岡大毅が出演したことも。菊池風磨と加藤シゲアキの『時をかける少女』や、伊野尾慧と神宮寺勇太の『准教授・高槻彰良の推察』などもあります」(同前)
近年はジャニーズの共演は敬遠される傾向もあるのか、大ヒットがなかなか生まれないと、前出の記者は付け加える。
さらにジャニーズ色が強くなってしまった人気コンテンツがある。それは亡くなった藤田まことさんの後を受け、主人公・中村主水を演じる東山紀之主演の『必殺仕事人』シリーズだ。
「現在、レギュラーとして松岡昌宏、知念侑李が出演していて、来年の新春放送には、キンプリの岸優太と、なにわ男子の西畑大吾の出演が発表されました。また過去には大倉忠義、元KAT-TUNの田中聖もレギュラー出演していました。人気シリーズとして定着していますが、メインどころがジャニーズだらけになってしまった例ですね」
松潤と岡田の『どうする家康』の放送は再来年。岡田の俳優としての評価が高いだけに“ジャニーズ大河”との見方はないかもしれないが、追加キャストでさらにジャニーズが加わる可能性はゼロではない。「ジャニーズだから見ない」だけは避けたいところか。
〈取材・文/渋谷恭太郎〉