たけしは次男の名づけ親
厳しいように見えたたけしだが、優しい一面も。
「私の次男の名づけ親になっていただいたんです。たけしさんのことだから、下ネタだったらどうしようと不安になりましたけど、『大』と書いて“まさる”という名前になりました。
“オレの兄貴と同じ名前だけれど、おまえの本名・後藤には、姓名判断の字画からコレが最高によかったんだよ”って。でも、たけしさんのマネージャーさんには注意されました。“たけしさんは普段2時間半しか寝ていないのに、30分かけて名づけの本をたくさん読んで、睡眠時間が2時間になっちゃった。どうしてくれるんだ”って。感動して、たけしさんをもっと好きになりました」
当時はアイドルブームで、イベントの司会も多かった。
「特別にかわいかったのは浅香唯ちゃんですね。あと、石野真子ちゃん。この前、スタジオでマスクをした女性に“凡ちゃん! 誰だかわかる?”って声をかけられて、パッとマスクをずり下げながら“エヘヘ、石野真子”って。40年前とまったく変わらないんですよ。本当にかわいくって」
7年前に大動脈解離という、大きな病気を経験した。
「トイレから出ようとしたら突然、ものすごい痛みが。生まれて初めての痛さで“ギャー”と叫びました。若いころはケンカで腹を殴られて血尿が出たり、出されたナイフを手でつかんでしまって血だらけになったり、のこぎりや石で殴られたり……。いろいろありましたが、あんな痛みは初めてでした。心臓から内臓だとか脳に送られる長さ60cmの大きな大動脈があるんですが、内側にひびが入って、割れてしまったんです」
緊急手術を受けて事なきを得たが、このとき発覚した秘密がある。
「自分で119番したんですが、本名で言ってもわからないから“大木凡人です”って言いました。すると保険証を調べられて、年齢を4歳サバ読んでいるのがバレちゃった。当時、公表では65歳でしたが、実際は69歳だったんです(笑)」
76歳になった今もバリバリの現役だ。
「BSフジの『クイズ!脳ベルSHOW』に出ていますし、日本司会芸能協会の名誉会長など、多数の役職を務めさせていただいています。私は生涯現役、死ぬまでやる。これがモットーです!」
人生の司会は、これからもまだまだ続いていく。