(左から)SixTONES・森本慎太郎、高地優吾、京本大我
(左から)SixTONES・森本慎太郎、高地優吾、京本大我

所属レーベルの狙い

 これまでも、TOKIOや関ジャニ∞のバンド活動や音楽フェスへの出演はあったが、SixTONESの活動はひときわ異彩を放っているように見える。

日本だけでなく、音楽で世界を目指しているのではないでしょうか。BTSなどの動きを見ながら、まずはアジアから攻めていこうという狙いがあると思います。ジャニーズには、アジアや海外で人気の高いグループもいますが、より“今らしい”形でいこうとしている。

“K-POP”“J-POP”などの枠にとらわれず、“SixTONES”というジャンルをつくりたい意志を感じます。今年の1月にリリースされたセカンドアルバム『CITY』では、デビュー当初のギラギラしたイメージの曲だけでなく、“チルっぽい”曲調も増え、変化を恐れない彼らの無限の可能性を感じますね」(衣輪さん)

『題名のない音楽会』では美しい歌声が話題となったSixTONES
『題名のない音楽会』では美しい歌声が話題となったSixTONES

 そこには、従来のジャニーズのイメージを覆す“脱ジャニ”の戦略があるようで……。

「所属レーベルのソニーがSixTONESを“実力派アーティスト”として売り出したい思いがあるんです。だからこそ、あえて音楽色の強い場所への出演を選んでいるようですよ」(芸能プロ関係者)

 6月にはニューシングル『わたし』をリリースするSixTONES。このまま、“ありえないところまで”突き進んでほしい!


衣輪晋一 メディア研究家。雑誌『TVガイド』やニュースサイト『ORICON NEWS』など多くのメディアで執筆するほか、制作会社でのドラマ企画アドバイザーなど幅広く活動中