3位『魔女の条件』(松嶋菜々子、滝沢秀明)124票
3位は『魔女の条件』('99年、TBS系)。松嶋菜々子と滝沢秀明が主演で話題を集めた。「主題歌も良かったし、滝沢くんが美しかった」(40歳、会社員)、「女性が年上というパターンが当時は新鮮だった」(40歳、専業主婦)
脚本は『家政婦のミタ』('11年、日本テレビ系)の遊川和彦。宇多田ヒカルの主題歌『First Love』もドラマを盛り上げ、最終回は29.5%と高視聴率を叩き出した。
「タイトルからしてかなりの確信犯だと思いますね。松嶋菜々子さんを魔女に見立て、ジャニーズの中でも超優等生のタッキーと恋愛をさせるという設定。ドラマの勝因は主演2人の強さもあります。彼らほど引きのある役者はめったにいませんから」(木村さん)
4位『大切なことはすべて君が教えてくれた』(三浦春馬さん、武井咲)45票
4位は『大切なことはすべて君が教えてくれた』('11年、フジテレビ系)。三浦春馬さん主演、生徒役は武井咲。「三浦春馬さんがカッコいい」(36歳、専業主婦)という意見多数。
「フジ月9の影響力がまだまだ大きかったころ。ミステリータッチでもあり、禁断の恋とは少し毛色が違う印象です。今見るとなかなかいい作品だけど、キャラの魅力が伝わりづらくインパクト不足だったかも」(木村さん)
5位『ストロベリー・オンザ・ショートケーキ』(石田ゆり子、窪塚洋介)14票
5位は『ストロベリー・オンザ・ショートケーキ』('01年、TBS系)。滝沢秀明主演の学園ドラマだ。「教師役の石田ゆり子と生徒役の窪塚洋介のやりとりにドキドキ」(52歳、会社員)というとおり、教師と生徒の恋愛要素も。
「清楚な石田ゆり子さんが生徒と恋愛しちゃうんだ、という意外性があった作品。窪塚洋介さんは先生が好きで2年留年するという強引な設定ながら、両者の魅力に視聴者も納得したことでしょう」(木村さん)
教師と生徒の恋愛ドラマはいわば王道ネタ。しかしかつてと違い、近年は禁断ムードが薄らいできた傾向に。
「93年の『高校教師』のころはまだ先生=聖職の時代。禁断の恋なんてさせちゃいけない、PTAが黙ってない、という雰囲気がありました。
だからこそドラマに背徳感が生まれましたが、現在では教師が生徒に……というニュースがあふれるように。そこを乗り越えるのが、今後のドラマの課題」(木村さん)