気になる売却価格
「アンナさんはマラソンに夢中になっていたころ、無謀といわれる過酷なレースに挑戦したことがあります。アフリカ大陸のサハラ砂漠を7日間かけて250キロメートル走るという大会で、専属トレーナーをつけて、何か月も前からトレーニングに勤しんで。自分の心を鍛えて、いかに自分が恵まれた環境にいるかを実感したい、と意気込んだのですが、初日でリタイアして帰国……、なんてことがありました」(スポーツ紙記者)
仕事のある都心と自宅の真鶴を行き来する距離にも、アンナは疲れてしまったのか。
「たしかに、アンナさんは真鶴を気に入っていたし、梅宮さんの思いも詰まった家だから手放したくはなかったんです。でも、都心まで車で1時間半から2時間かかる。道路工事をやっていたりすると、その倍かかることもあって。なによりクラウディアさんが、都会と比べて生活するのが大変だと訴えており、年齢的に自動車の運転を止められているから、昼間はずっと家にこもるだけで、つらそうだったとか」(梅宮家の知人)
売却を決めたが、そのままでは売り物にならないこともわかった。
「内装が、かなり傷んでいたんです。リフォームしていましたが、コロナ禍で、タイルとか壁紙だとかが手に入らず、やっと8割方が終わったところで、新しい買い手がリフォームを引き継ぐことになったそう」(同・知人)
思い出の家は、どのぐらいの価格で売れたのか。
「不便な場所だし、建物も古い。4階建てだけどエレベーターはない。階段は急で、お年寄りには向かない物件です。ただ、あの場所は海が一望できて景色は最高。価格は、ほぼ景色代と言ってもいい。古いとはいえ鉄筋ですから、4000万円台から5000万円台でしょうね」(前出・地元の不動産業者)
パパとの思い出は大切だけど、都心の便利な生活も捨てがたかった……。