第3位:『天空の城ラピュタ』(1986年公開)/176票
<ストーリー>見習い機械工のパズーはある日、不思議な光に包まれながら空から落ちてくる少女・シータを助ける。彼女は空に浮かぶといわれる伝説の島「ラピュタ」の王位継承者であり、空に浮かぶ力を持つ、青く光る石のペンダントを身につけていた。
<スタッフ>監督/宮崎駿 声の出演/パズー:田中真弓 シータ:横沢啓子 ドーラ:初井言榮 ムスカ:寺田農 ポムじいさん:常田冨士男 ダッフィー:糸博 ほか
第3位に入ったのは、'85年設立のスタジオジブリが初めて制作した映画『天空の城ラピュタ』だ。もう1人のラピュタの継承者であるムスカの世界征服を阻止するため、パズーやシータたちが力を合わせて戦う冒険ファンタジーは、何度見ても心をつかまれるという人が多い。
「何度も見ていて、作り込みがすごい作品だから」(10代・男性)
「ロールプレイングゲームのような世界観で、年代を問わず楽しむことができる」(20代・男性)
「わかっていてもハラハラする展開、使われている音楽の良さ、コメディータッチな部分もありバランスが良いから」(40代・男性)
「子どもの頃に映画館で見て一番衝撃を受けたし、大人になるまで何度見ても飽きない作品だから」(40代・女性)
また、一途なまでにシータを守ろうとするパズーに惹かれるという声も多い。
「パズーが好き」(30代・女性)
「とにかく昔から変わらず大好き。キャラクターが全て魅力的。特にパズーは理想の男性」(40代・女性)
「わかりやすく、パズーに好感がもてたから」(10代・男性)
第4位:『風の谷のナウシカ』(1984年公開)/167票
<ストーリー>「火の7日間」と呼ばれる大戦争で現代文明が崩壊した地球。それから1000年後の世界では、生き残った人類が「腐海」に征服されようとしていた。人々が恐れる王蟲(オーム)と心を通わせる少女・ナウシカは、地球を救うために立ち上がる。
<スタッフ>監督/宮崎駿 声の出演/ナウシカ:島本須美 アスベル:松田洋治 クシャナ:榊原良子ユパ:納谷悟朗 大ババ:京田尚子 ミト:永井一郎 ほか
'84年に公開された『風の谷のナウシカ』が第4位にランクイン。本作はスタジオジブリの前身となる「トップクラフト社」の制作だが、スタジオジブリの作品として扱われている。
「人間と自然の共生」など硬派なメッセージが詰まった本作には、公開当時に衝撃を受けたという意見が集まった。
「今までにない世界観で、先進的な映像だったから」(40代・男性)
「最初に見た作品、当時の感動が忘れられない」(40代・女性)
「人間も、自然の一部なんだと言うことをナウシカが身をもって教えてくれた」(60代・男性)
「自然破壊へのアンチテーゼが明確で、姫様が大変カッコいい」(60代・男性)
「腐海の描写、世界観、ストーリー、不安と恐怖の先の希望、みたいなものが好きなので」(50代・女性)
第5位:『魔女の宅急便』(1989年公開)/137票
<ストーリー>魔女の血を受け継ぐ女の子・キキは、「13歳になると、1年間の修行をしなければならない』というしきたりに従って、黒猫のジジと共に旅立つ。海辺の町コリコに定住することを決めたキキは、ホウキで空を飛ぶ能力を活かして『魔女の宅急便』を開業する。
<スタッフ>監督/宮崎駿 声の出演/キキ、ウルスラ:高山みなみ ジジ:佐久間レイ おソノさん:戸田恵子 トンボ、コポリ:山口勝平 コキリ:信沢三恵子 ほか
第5位に入ったのは、スタジオジブリ4作目となる映画『魔女の宅急便』('89年公開)。魔法使いというファンタジー要素が強い設定ではあるが、そのなかで丁寧に描かれる、日々の生活のなかで悩みながらも成長していく少女の姿に自分を重ねる人が多いようだ。
「平凡な話しで、仕事で毎日忙しいので癒される」(30代・女性)
「自分と重ね合わせて、悩んでいる時にみたくなるから」(30代・女性)
「自立、成長していく姿が好き」(30代・女性)
主題歌として採用された、ユーミンこと荒井由実(現・松任谷由実)の『ルージュの伝言』と『やさしさに包まれたなら』を好きな理由に挙げる声も多数見られた。
「ストーリーそのものが好きなのと、ユーミンの曲が大好き」(30代・女性)
「ユーミンの歌が効果的に使われているので」(50代・女性)