海外でおなじみというクマのガム(左上、左下)。フィリックスガム(右上「(C)2022 DWA LLC.」)。食べると口の中の色が変化するガム(右下)
海外でおなじみというクマのガム(左上、左下)。フィリックスガム(右上「(C)2022 DWA LLC.」)。食べると口の中の色が変化するガム(右下)
【写真】何かに似たキャラ?の『フィリックスガム』、海外で大人気のクマガム

 日本と海外で味に違いは?

海外向けのガムは、より甘く作られています。実は、日本のガムもかつては甘かったのですが、時の流れとともに、濃い甘みが好まれなくなりました。ですから、海外向けのガムを食べると、昔の日本のガムを味わうことができます」

中東で人気のクマのキャラクター

 特にウケているのはどこ?

「サウジアラビアなどに代表される中東地域です。輸出歴がかなり長いので、日本と同じように『懐かしい味』として知られています。中でも中東向けのオリジナルのガムで採用されているクマのキャラクターは大人気で、そのグッズが制作されるほど。ちなみに、このキャラクターには正式な名前がなく、現地の方が勝手にさまざまな愛称をつけて呼んでいます。弊社の社員は『チャッピー』と呼ばれているのを聞いたそうです」

 キャラクターが人気となるのは、もちろん日本も同じ。

「いつの時代も子どもはキャラクターにひかれるもの。ですから、子どもたちにガムを食べてもらう工夫の一環として、その時代に合ったキャラクターをパッケージに採用しています。現在、ヒットしているのは、人気漫画でアニメ化もされている『SPY×FAMILY』がモチーフの『スパイファミリーガム』。ピーチ、青りんご、ヨーグルト、コーラの4つのガムの組み合わせで、味の変化が楽しめることもあり、子どもたちから大人気です」

 インスタ映え狙いで、注目されるようになったガムも。

「弊社では『おもしろ商品』というカテゴリーで、遊べて楽しめるガムを販売しています。その中で近年、売り上げがアップしているのが、『あおべ~ミドリベ~ガム』など食べると口の中の色が変わるガム。Instagramでの「映え」を意識する、若い世代の方にウケています」