療養に入ってから19年目になる雅子さまのご体調には、いまだに波がおありだという。
「渡英前日の9月16日に行われた日本商工会議所創立100周年記念式典は、天皇陛下のみのご出席となり、雅子さまはご体調を考慮してお出ましになりませんでした」(前出・記者)
「両陛下そろってのご出席を前提」と発表
国葬の前日にあたる9月18日に催されたチャールズ新国王主催のレセプションと、エリザベス女王の棺に拝礼する『正装安置』にも、雅子さまのお姿はなく、訪英の主目的である国葬に無事に参列するために“調整”された。
ある皇室ジャーナリストは、「これまでにも同様のケースはあった」と前置きし、次のように語る。
「'13年4月、オランダの新国王の即位式に出席された際、雅子さまは体調を考慮され、メインとなる式典とレセプション以外の関連行事にはお出ましになりませんでした。'15年7月のトンガ訪問でも、雅子さまは王女主催の昼食会を欠席されています。 今回の訪英も前例どおりですが、大きく報道されただけに“雅子さまは回復途上である”と、国民に広く印象づけることになりました」
両陛下の帰国から2日後の9月22日、宮内庁の西村泰彦長官は定例会見に臨んだ。
「片道15時間に及ぶ長距離移動や、ノーマスクが浸透しているイギリスでの感染対策、現地でのバス移動や雅子さまのご体調などを考慮したうえで、西村長官は“決して容易なご訪問ではなかった”と、振り返っていました。両陛下は、おふたりで参列できたことに安堵されたご様子だったといいます」(前出・記者)
心理学に詳しい東京未来大学こども心理学部長の出口保行教授は、雅子さまのご体調についてこう見解を示す。
「『適応障害』のいちばんの原因はストレスです。以前は、公務をこなされること自体がおつらいという時期もあったとお見受けしますが、今回のような突然の海外訪問をこなせたということは、それだけ症状が改善されていると推測できます」
今回の海外訪問は、まさにターニングポイントとなった。そんな中、今後の公務についても大きな変化が。
「雅子さまの公務はこれまで“体調が許せば出席”との条件つきでしたが、今後の地方訪問についてはそのような条件をなくし、“両陛下そろってのご出席を前提とする”と、9月15日に宮内庁が発表したのです」(前出・記者)