1998年にTBS系で放送されたスペシャルドラマ『織田信長 天下を取ったバカ』以来、2度目となる織田信長役だが、時代劇研究家として知られるコラムニストのペリー荻野さんは、当時の木村の信長役をこう絶賛する。
「25歳の木村拓哉さんがリアルなワイルドさで、若い時代の破天荒な信長を演じきっていました。脚本を担当した井上由美子さんは、『GOOD LUCK!!』『BG~身辺警護人~』でも木村さんと後にタッグを組んでドラマをヒットさせているだけあり、木村さんをよく分析し、魅力を引き出すのがうまかったですね」
直前で撮影禁止を言い出した栗山千明
愛知出身で信長を身近に感じているというペリーさんは、木村の『ぎふ信長まつり』参加の意義について、
「歴史を知らない子どもたちに、地元にこんなヒーローがいたというのを知ってもらう意味で、有名人が祭りに参加することはとても意味があります。作品のプロモーションに非協力的な俳優もいる中、こうしたイベントにまで参加するのは、作品や演じたキャラクターを愛していなければできません。自ら名乗り出たということからも、作品への熱い思いが伝わってきますね。すでにこれだけ話題になっているということは、作品のPRとしても大成功でしょう」
一方で、こんな不安も。
「今年6月に石川県で行われた『金沢百万石まつり』の百万石行列に栗山千明さんが参加したのですが、例年は撮影OKだったにもかかわらず直前で撮影禁止がアナウンスされたんです。また“SNSで画像がアップされた場合、24時間以内に削除要請をする。削除されなかった場合、1件につき100万円を要求する”と運営側に提示したと報じられ、大炎上しました。木村さんの所属事務所や祭りの運営サイドが、木村さんを気遣うあまり直前で撮影禁止などむちゃな要請を行わなければいいのですが……」(前出・スポーツ紙記者)
映画のヒットという“天下統一”につながるか。