ご入場はいただけないものと思っています」と言葉を強くするのは、前出の岐阜市経済部経済政策課担当者。

 今回、パレード観覧時には当選者に送られてくるメール、そしてトークショーには返送されてきた往復ハガキを持参する必要がある。そこには応募者の名義、そして参加者の名前が明記されているため、本人以外の参加は認められていない。

不正入場を防ぐ戦略とは

 HP上の注意事項でも《権利譲渡はできません、こうした行為が判明した場合はご観覧をお断りさせていただきます。その場合主催者はいかなる補償もいたしません。》と、“チケット”を譲る行為を固く禁じており、運転免許証やマイナンバーカード等の本人確認ができる書類も要するとのこと。

 では、実際に不正入場を防ぐために、どのような本人確認を行うのだろうか。

「申し訳ありません。まず当選者の方には“ご本人が確認できるものをお持ちください”とお伝えしますが、そこ(本人確認の仕方)を話してしまうと意味がなくなってしまうので(苦笑)」(同・担当者)

 何やら、木村信長もあっと驚くような戦略が練られているようだ。

 高額を払ってチケットを不正入手して、それで入場できないとなれば目も当てられない。本当の“うつけ者”にならぬよう、くれぐれも手を出さない方が身のためか。