「現在のジャニーズにはアイドル業と並行して、若手グループやJr.のステージ演出やプロデュースを手掛けるタレントも増えているんです。もとより、デビュー組のコンサート演出をメンバー自身が担当するのもジャニーズの伝統でもありますから」
とはジャニーズ事情に詳しい芸能ライター。イノッチ社長誕生と同時に明らかにされたのは、来年1月よりスタートする『ジャニーズ・ワールド ネクストステージ』演出を東山紀之、『KinKi Kids』堂本光一がサポートすること。しばらくは彼らをはじめとする現役タレントによる演出・プロデュースが行われる見込みだ。
2023年大河主演は“松潤の集大成”
そして水面下で動いているという次世代の“後継者”探しだが、ジュリー社長が全幅の信頼を寄せている、実績十分な“本命”がいるのだとも。
「松本潤ですね。『嵐』はジュリーさんが手がけた最大の傑作であり、中でも松潤とは特に馬が合うみたいですね。長年にわたって嵐コンサート演出を任され、昨年末には総勢13組が出演した『ジャニフェス(Johnny’s Festival)』の総合演出も担当。
主にコンサート演出を得意としていますが、エンターテイメントにトレンドを取り入れたセンスを持つ松潤だけに、舞台においてもジャニーさんとは違った演出が期待できますね。楽しみですよ」(前出・芸能ライター、以下同)
テレビ番組やCM等ではメンバー同士の共演が増えているものの、依然として再始動の気配がない嵐。片や松潤はというと、2023年放送のNHK大河ドラマ『どうする家康』撮影に追われる多忙な日々を送っている。
「クランクイン後の取材会では、制作統括の磯智明プロデューサーが“松潤のお芝居の集大成”とも表現しましたが、本人もまた大河ドラマ放送中には40歳を迎えることで、2023年で“一区切り”と捉えているかもしれません。
ジャニーズJr.黄金期を共に牽引したタッキーが引退発表した2018年には、“そんな日が来るとは思ってなかった”と絶句したという松潤。もちろん、プレイイングマネージャーの選択肢が有力でしょうが、彼もまた“そんな日”を描いている、というのは考えすぎでしょうか」
2025年にはジャニーズの“聖地”帝国劇場も、老朽化による建て替えのために一時休館となる。その頃にはステージ上のJr.を見守る松潤の姿があるかもしれない。