容疑者らが同棲する部屋から外まで漏れた声
マンション住人はサキの画像を見て「この女に間違いない」と言って振り返る。
「中年男性とほとんど同棲状態だったはず。2億〜3億円を騙し取った割にはぜいたくな生活ぶりではなかった。女はきれいでスタイルもいいが、リクルートスーツのようなかっちりしたパンツ姿ばかり。化粧も控えめで色気は感じなかった。中年男はお父さんとも旦那さんとも違うようで、年の離れた奇妙なカップルだと思っていた」
部屋の窓には内側から段ボールを貼って目隠ししてあり、中年男に敬語で謝る西村容疑者らしき女性の声が部屋の外まで漏れてきたことも。近づきがたい雰囲気プンプンだった。
別の女性住人はこう話す。
「いつも地味な服装でピンクの服は見たことがないし、画像はだいぶ盛っていますね。中年男はマンションの通路でよく偉そうに説教していて、女は黙って聞いていました。中年男は冬でも短パンに裸足のサンダル履き。昼間も働きに出ている様子はなかったから、無職のダメ親父を養う娘だと思っていました。そのくらいしょっちゅうツーショットを見かけましたが、イチャつくところを見たことはありません」
西村容疑者の知人によると、同府寝屋川市の実家では両親と弟、祖母の5人家族だった。周囲に挨拶を欠かさないなど礼儀正しかったという。
「まじめなお嬢さんで頭もよかった。詐欺をするなんて信じられない」(近所の住民)
すでに最初の詐欺容疑で公判が始まっている両容疑者。71人の恋心を揺さぶり、騙し取った金をこれからどう弁済するつもりだろうか。