「今春、高校2年生になられる悠仁さまは、次期天皇としての素養を身につけられる段階にあります。皇室の存続が、ご自身の結婚、そしてお妃となる方に“お世継ぎ”を産んでいただくことに委ねられているという状況を、重く受け止めておられることでしょう。悠仁さまとお相手にかかるプレッシャーは計り知れません」(宮内庁OB)
陛下は、'20年2月の誕生日会見で、皇室の現状についての認識を問われた際、「皇室の将来とも関係する問題」と危機感を示された。
愛子さまが旧宮家の男子と結婚されれば
「'21年12月に取りまとめられた『安定的な皇位継承策などを議論する有識者会議』の最終報告書では、喫緊の課題を“皇族数の確保”とし、女性皇族が結婚後も皇室に残る案と、皇統に属する男系男子を養子として皇族に迎えるという、2案が示されました」(皇室ジャーナリスト)
皇統に属する男系男子とは、終戦後に皇籍を離脱した旧宮家などを指し、現存するのは賀陽宮、久邇宮、朝香宮、東久邇宮、伏見宮、竹田宮の6宮家だ。
「これまで民間人として過ごしてきた旧宮家の当事者にとっても、旧宮家のことをよく知らない国民にとっても、現状の皇室とのギャップが大きすぎることなど、話し合うべき課題は山積みです」(同・皇室ジャーナリスト)
こうした報告書の内容については、'22年1月から国会で議論が行われるはずだったが、
「報告書が提出されてから1年以上、進展は見られません。これは岸田政権の怠慢にほかならず、自民党へ厳しい視線が向けられています」(全国紙社会部記者)
2月10日に行われた衆院内閣委員会では、立憲民主党の馬淵澄夫議員が松野博一官房長官に対して、安定的な皇位継承策の議論の進展について疑義を質した。
「有識者会議による提案が、閣議決定を経ないまま国会に提出されたことが、松野官房長官の答弁によって明らかになりました。馬淵議員からの追及に対して正面から何も答えず“国会の審議に委ねる”と連呼し、岸田政権の無責任な姿勢が際立ったと思います」(神道学者で皇室研究者の高森明勅さん)
次世代を担う皇族方の人生を大きく左右する議論が滞っている。愛子さまにとっても、“結婚後に皇室に残るか、離れるか”が定まらず、先の見えない日々をお過ごしになっていることだろう。
「'11年に野田佳彦内閣下で同様の議論が進められていたとき、会議の席で“愛子さまが旧宮家の男子と結婚されれば、皇位継承問題は一段落つくのではないか”という声が上がったという話も。旧宮家の子孫には少なくとも10人の未婚男性がいて、ご年齢が愛子さまと近い方もいらっしゃいます」(前出・皇室ジャーナリスト)
なぜ、愛子さまが旧宮家の男子と結婚された場合、皇位継承問題は一段落つくのか。