「僕ならいったん、4番は外す」発言した矢野燿大氏

 阪神タイガースの前監督の矢野燿大氏も同様の意見のようで、13日に関西のローカル番組『よんチャンTV』(MBS)でこのように答えている。

《栗山さんも悩まれているんじゃないかなと思うんですけど、僕ならいったん、4番は外す。どうしても大谷君の後ろはプレッシャーがかかる。申告敬遠とかされて、余計に力むんです。それでいうと、(5番の)吉田(正尚・レッドソックス)君がめちゃくちゃ状態が良いので、4番に上げて、村上君を6番くらいで。僕なら牧(秀悟・横浜DeNA)君を5番に使う》

 対して栗山監督本人は3日に行われた『カーネクスト侍ジャパンシリーズ2023 名古屋』にて、中日ドラゴンズに対し、2-7で敗れたことについて、『中日スポーツ』の記者から「打者全体に力みが出ている」と指摘され、このように答えている。

《力みっていうか、何とかしようとしている感じはあるんだけど、シーズン中にキャンプのオープン戦で自分の打席を持ちながらいくのと、ちょっと違う形の調整になっている。その辺も大変なのは分かるんだけど、本番のところではしっかりやってくれるはずなので。こちらは信じていくだけ》

 課題はあるものの、この日もフル出場し4打数1安打だった村上を含めた選手全体への信頼は厚かった。

 イタリアとの準々決勝を前日に控えた15日の会見で、栗山監督はWBCの今後の打順についてこのようにコメントしている。

《最後の練習を見て、打者の状態や体調が分かった。整理しながら、勝ちやすい打順を考える》

《また、新しい戦いが始まる。これまでの打順とは別物なので、しっかり考えて、なるべく早く選手に伝えたい》

 いよいよイタリアとの準々決勝に臨むWBC日本代表。負けたら終わりの戦いが始まるが、果たして栗山監督の下す決断はいかに……。村上選手の復活劇に期待が高まる。