大谷翔平の“164キロ”をWBCで目撃した村上選手
《大谷きたーーーー! みせろ164!w》(2014年11月12日 午後8:23)
2014年11月12日──。この日は大谷翔平がはじめて“侍ジャパン”の一員として『日米野球』で海外チームと対戦した日である。
この日、大谷は投手として8回裏に登板し、打者3人を相手にヒットを許すことなく無失点で抑えている。村上のツイートはそんな大谷が登板する瞬間につぶやいたものだと思われよう。ちなみにこの試合、MLBオールスターチームを相手に2-0で勝利をおさめた。テレビの前の村上少年は侍ジャパンの躍動に何を感じ、それからどんな日々を過ごしたのか──。
ネットでは先の大谷へのツイートをめぐって起きた“ある奇跡”に驚きの声があがっている。
なんと今回のWBCで大谷はイタリアとの準々決勝、そして決勝9回表の最後の対戦相手・トラウト(エンゼルス)に放ったうちの1球で、同じ164キロの剛速球を記録しているのだ。その約10年前に村上少年が大谷に向けてエールを送った《みせろ164》。できすぎた偶然の一致に、
「この9年後に同じ舞台に立つとか最高にエモすぎる。そして優勝に導いた164キロを目の前で見ることになるなんて…!」
「あんたが全部見せてくれたよ。この時の中学生に2023年の全人類が魅せられてるよ。マジでカッコ良すぎ!」
「ツイート時間も20:23 (WBC2023)。見事な伏線回収、さすが村神」
と奇跡のコラボレーションの連続に感動のコメントが相次いだ。
今大会では不調続きでプレッシャーがかかる中、最後の2試合で怒涛(どとう)の活躍を魅せた村上。中学生のときに憧れた選手とともに戦い、チーム一丸となって優勝に導いた。村上少年のアカウントには今も野球ファンからの「感動をありがとう」といったコメントが寄せられていて、さながら“聖地”のようになっている。
大会を終えた村上は3月23日にインスタグラムを更新。決勝戦で自身がホームランを放った瞬間の画像をアップし、長文で感謝を綴った。そのなかにはこのような言葉も。
《僕にとってWBCの優勝は小さい頃からの夢でした まずは一つの夢が叶い、そして更に高い目標を設定させてくれてたこの大会に本当に感謝しています》
これはまだ夢の途中にすぎない──。