そんな先輩が与えたのは、ジャニーズ“らしくない”なかなかインパクトのあるユニット名だったが、自身の息子が“舞祭組”のメンバーになった際はどう感じたのか。

「私も最初は“えっ?”って思いましたよ(笑)。でも、健永には “「与えられた事」「求められる事」に対してきっちり結果を出していけば、いつかやりたいことができるようになるよ”と伝えました。この言葉は、健永が小さいころから伝え続けているんです。キスマイが10周年を迎えたころから、健永は自分らしさを自然と出せるようになり“仕事が楽しい!ジャニーズに入って本当によかった!”って心の底から言えるようになったようです

美容家としての目標

 今ではコンサートだけでなくバラエティー番組やドラマでも活躍を見せる健永。ソロでの仕事について、のり子さんはこう分析する。

「器用貧乏みたいな感じでそつなく何でもやっちゃうところが、いいのか悪いのか心配ですね。昔から絵を描くのが大好きだったので、最近は“個展を開きたい”と話しています。ドラマの現場も楽しかったみたいで、演技のお仕事もやっていきたいみたいです。あと、美容の番組なんかもやりたいようです」

 加えて、健永は母の前でこんな“夢”も語っていた。

「もう何年も前ですが息子は、“キスマイで世界を目指したい”ということを言っていました。グループのみんなが大好きみたいですね。キスマイはメンバーの個性がとても豊かなグループで、ソロの仕事でもみなさんそれぞれ活躍されてますし、集まったときにはまたすごくパワーがある。目標に掲げたことを、1つ1つ実現でき、みんなで夢を叶えられたらいいなと思います」

 親子ともに愛を注ぐ“美容”に関しても、やはり意欲的な様子。

「健永も本当に美容が大好きなので、自分が発信者として“こんなふうにしたらもっと綺麗になれるよ”という情報を広める活動をやっていきたいようです。“化粧品とかを自分で作りたい”とも言っていました。唯一心配な点があるとしたら、あんまりヒアルロン酸を入れすぎないように(笑)。スキンケアなどは定期的にやって、美肌を保ってほしいと思います」

 愛する息子の活躍に刺激を受けつつ、自身もサロン経営という新たな挑戦に乗り出したのり子さん。インタビューの最後に、彼女の美容家としての“目標”を聞いた。

「美容を通じて頑張っている女性支援をしたいです! とにかく結果を出せる“クリニックに近いサロンCOCO SENGA”を軌道に乗せて、多店舗展開したいなと考えています。そして展開していく中で、“頑張っている女性に、のれん分けのように独立してもらう”そんなビジネススタイルを作りたいです。

 私も60歳なので、正直もうそんなに長く表舞台にいられないですし(笑)。あとは『COCO-SENGA』のオリジナル商品として、ボディーソープやボディーオイル、化粧品などの“本当にいいもの”を作って、それを発信していきたいと思っています。そして最終的には、サロンのコンセプトでもある“美しさと健康を通じて喜びの共有”をより多くの人に届けられたらいいなと考えております」

 息子の“軌跡”と自身の“目指す先”を語る晴れやかな表情は、やはり美しかった。