橋本環奈が地上波連ドラ初主演を務めるドラマ『王様に捧ぐ薬指」(TBS系)の第1話の平均視聴率(関東地区)が世帯7.5%、個人4.3%だったことが明らかになった。
「放送されている火曜ドラマ枠は、契約結婚をテーマにした新垣結衣さん主演の『逃げるは恥だが役に立つ』や多部未華子さんが男性の家政婦を雇うキャリアウーマン役を演じて話題を集めた『私の家政夫ナギサさん』など、時代を反映した女性が主人公の作品が多いことで知られています」(テレビ誌編集者)
ドラマ界のルールではありえない
そのため多くの作品で主演を務めてきた山田涼介は、橋本の相手役での起用になっているが、芸能プロ関係者は「ある意味、主演以上の扱い」と苦笑する。
「橋本さんは裕福ではない大家族の長女という設定なのですが、長男役にはなにわ男子の長尾謙杜さん、次男役の田仲陽成くんと三男役の高橋奏琉くんはともにジャニーズJr.です。企画モノや深夜のアイドルドラマは別ですが、ゴールデン帯のドラマでは俳優の所属事務所に極端な偏りが出ないように、売れっ子俳優とセットで出演させるバーターは“主演は2人、メインキャストは1人まで”という暗黙のルールがあるんです。レギュラーメンバーに同じ事務所から4人も起用されるのは、通常ありえない」
今回の異例のキャスティングを別の芸能事務所関係者はこう分析する。
「メインキャストの山田さんと長尾さんにそれぞれ1人ずつバーターを使っている…… ということかもしれません。前クールにTBS系で放送された『Get Ready!』も主演の妻夫木聡さんのほか、藤原竜也さん、ハッカー役の日向亘さん、舞台となる病院の院長を務めた鹿賀丈史さんの4人がホリプロ所属でした」
主演クラスの藤原、実績のある鹿賀、『仮面ライダーリバイス』でメインキャストを演じた日向と比べると、俳優としてのキャリアはまだ多くない長尾のバーターで、世間的には無名のジャニーズJr.を起用するのは違和感があるが……。
「今夏放送の日本テレビの大型チャリティー番組『24時間テレビ46』では本命視されていたSnow ManやSixTONESより先に、なにわ男子がメインパーソナリティーを務めることが発表されました。なにわ男子は藤島ジュリー景子社長のお気に入りという報道もありましたし、普段は主演でしかドラマに出演しない山田さんが2番手でのオファーを受けてくれたことなどもあって、局側が今後の付き合いも考えて“忖度”した可能性が高そうですね」(広告代理店関係者)
ジャニーズという“王様”の顔色を伺うだけでなく、役や作品に合ったキャスティングをしてほしいものだが……。