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ー 錦戸だからこそ成立した“クズ”役

 

「こういう場が、すごく久しぶりで、ちょっと緊張しています」

 6月26日、ネットフリックスのオリジナルドラマ『離婚しようよ』の配信記念イベントに出席した錦戸亮

 松坂桃李が演じる新人議員と、仲里依紗が演じる国民的女優の夫婦が離婚に向かって突き進む物語で、錦戸は仲と恋に落ちる“自称アーティスト”を演じている。

「東大卒でありながらパチンコで生計を立て、理解不能なアートを創り、ドラマでは“パチアート”と呼ばれています。どうしようもない“クズ男”に思えますが、色気ダダ漏れの錦戸さんにハマる人が続出しているんです。パチンコ店内で仲さんに突然キスするシーンは必見です」(テレビ誌ライター、以下同)

 SNSでは《錦戸亮の色気がヤバすぎる》《ダメってわかってても好きになっちゃうやつ》と、女性を中心に絶賛の声が多く見られた。

「2019年にジャニーズ事務所を退所してから、今年5月にNHKのドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』で4年ぶりのドラマ出演を果たしたばかり。待ち望んでいたファンが多かったのでしょうね」

 退所後は、個人事務所を立ち上げて活動してきた錦戸だが、その道のりは平坦なものではなかった。

「3つのアルバムをリリースし、アリーナツアーや日本武道館での“無観客ライブ”など、アーティストとして精力的に活動してきました。ですが、独立直後にコロナ禍になったこともあり、メディアへの露出はなかなか増えなかった。しばらくは“辞めジャニ”の仲間である赤西仁さんとタッグを組んで、話題づくりに勤しんでいました」(スポーツ紙記者)

錦戸だからこそ成立した“クズ”役

『日本沈没』『未来日記』に続き、TBSとNetflixがタッグを組んだドラマの第3弾(『離婚しようよ』公式HPより)
『日本沈没』『未来日記』に続き、TBSとNetflixがタッグを組んだドラマの第3弾(『離婚しようよ』公式HPより)

『離婚しようよ』では、主演の松坂を上回る勢いで注目を集めている錦戸。役者としての魅力はどのような点にあるのか。コラムニストの小林久乃さんに話を聞いた。

作中でのクズっぷりは、錦戸さんのあの顔だから成立するのであって、別の人が演じたらたぶんもう大事故。もともと太らない体質らしく、あの細さもイイですよね。ズバリ、当たり役だったのかなと」

『離婚しようよ』の脚本を担当しているのは宮藤官九郎。2014年のドラマ『ごめんね青春!』(TBS系)以来のタッグも錦戸には好材料だった。

「ジャニーズ時代は“やらされてる感”のあるドラマや映画も多かった印象ですが、『ごめんね青春!』の撮影は充実していたとインタビューで話していました。今回の『離婚しようよ』もすごく楽しんでいるように見えます」(小林さん、以下同)

 今後もオファーは増えるのだろうか。

「『離婚しようよ』のようなコミカルさのない、ダークな作品も合うのでは。これからはアイドルのイメージに縛られることはありませんから、Vシネマや任侠ドラマ、ヤクザ映画などで徹底的にクズな錦戸さんも見てみたいですね」

 役者としての活路は“クズ男”にあった!?