9月7日に行われたジャニーズ事務所の記者会見以降、ジャニーズタレントを広告に起用していたスポンサー側は対応に追われている。
「9月13日時点で、『アサヒグループHD』や、『キリンHD』、『日産自動車』、『サントリー』、『伊藤ハム』、『マクドナルド』といった名だたる企業が、今後ジャニーズとの契約は更新しない方針を明らかにしていいます」(ワイドショー関係者、以下同)
『アサヒグループHD』社長の勝木敦志社長は、朝日新聞の取材に対し、《取引を継続すれば、私たちが人権侵害に寛容ということになる》と語っている。
「勝木社長と同じように、どの企業も自社イメージの悪化を考慮しての判断でしょう。しばらくCMスポンサーの“ジャニ離れ”は続くでしょうね」
ちなみに『モスバーガー』や『不二家』、『花王』は、性加害発覚後も広告起用を継続する意向を示したが、後に撤回している。とはいえ、すべてのスポンサーが同調しているわけではないようだ。
「福島県は長年にわたり復興支援に関わっている『TOKIO』とのコラボを継続するそうですし、大阪府の吉村洋文知事も、『大阪観光局』のシンボルキャラクターを務める『関ジャニ∞』の起用継続を表明しました。また、化粧品メーカー『アルビオン』も、今年8月から広告契約を結んでいるSnow Manの渡辺翔太との契約継続を小林章一社長氏自らが表明しています」
消費者側の反応も真っ二つに別れている。
「性加害問題を重く捉えている人たちはスポンサーの契約解除を求めていますが、ジャニーズファンや“タレント個人に落ち度はない”と考えている人たちは、企業の対応に不満を抱き、不買運動を起こそうとする動きも見受けられますね」
この混乱の中、動向が注目されているのが『ハウス食品』だ。
「『ハウス食品』が販売している『バーモントカレー』のCMキャラクターは、1985年の中村繁之さん以降、2023年に就任した櫻井翔さんに至るまで、長年ジャニーズ事務所のタレントが数多く起用されています。ジャニーズと“蜜月関係”と言える同社は、今回の件でどのような対応を取るのか……。ファンの間で注目が集まっているんです」(広告代理店関係者、以下同)
「ジャニーズじゃなくなったら買わない」の声も
ジャニーズ事務所の新社長に就任した東山紀之も1986から1995年までの10年間、『バーモントカレー』のCMに出演している。
「現状、『ハウス食品』はジャニーズとの今後の契約について明言していません。このまま継続すれば非難は必至ですが、長年の付き合いを断ち切るのは簡単ではない。『バーモントカレー』のCMにジャニーズが出演しなくなれば、当然ジャニーズファンからは失望の声が寄せられるでしょう」
ネット上では、両社の関係を気にかける声が散見される。
《バーモントカレーは、ジャニーズじゃなくなったら買わない》
《バーモントカレーといえばジャニーズなのでそれはもう払拭できない》
《『ハウス食品』がジャニーズCMの“最後の砦”だ》
ジャニーズと共に歩んできた『ハウス食品』の決断はいかに――。