9月14日、生命保険会社の『アフラック生命保険』(以下、『アフラック』)は、ジャニーズ事務所との広告契約を終了する意向を表明。しかし、その“内容”に波紋が広がっている。
「『アフラック』は“ジャニーズ所属タレントに非はない”と会社としてのスタンスを示しました。続けて、同社のCMに出演中の櫻井翔さんについては、“個人との契約に変更するなど様々な可能性を検討している”と発表したのです」(広告代理店関係者、以下同)
9月7日に行われたジャニーズ事務所の記者会見以降、所属タレントを広告に起用していたスポンサー企業が、いっせいに契約を見直す事態に。そんな中、あえて櫻井と“個人契約を交わす可能性”を示唆した『アフラック』の意図とはーー。
「『アフラック』は’11年から長らく、櫻井さんを広告に起用し続けています。彼が坂本龍一さんやつんくさんなど、がんを経験した人と対談するCMは長期的なシリーズとなり、お茶の間に浸透しています。今や会社の顔となっていることから、簡単に契約を切ることはできないという判断なのでしょう。櫻井さんはニュースキャスターとしての顔もあり、老若男女に知名度と人気を誇るため、今後も起用し続けたいと考えているのかもしれません」
この発表を受けネット上では、
《櫻井くんがCM続投なら嬉しい!》
《この方法なら、広告契約を切った企業も追随できるかも?》
と、支持する声が上がる一方、芸能界からは懸念の声も。
個人と企業で契約するという“前例”に…
「櫻井さんが、個人で企業と広告契約するという前例ができてしまったら、ほかの芸能人も事務所を介さずに個人で企業と広告を契約するケースが出てくる恐れがあります。個人で契約することができれば、広告契約料が直接入ってきますからね。事務所サイドからしたら存在意義も問われかねないため、ジャニーズ事務所の対応を戦々恐々として見守っています」(芸能プロ関係者)
ジャニーズ事務所側も、このような動きを察したからなのか、広告契約料に関する今後の対応を表明している。
「9月13日にジャニーズ事務所は“今後1年間、所属タレントの広告出演と番組出演などで得たギャランティーの全額をタレント本人に支払い、事務所側は報酬を受け取らない”と発表しています。
これは一見“反省アピール”に見えますが、暗に“契約料や出演料は事務所は受け取らないので、仕事はこれまで通り、事務所を通すように”と各企業に伝えているとも受け取ることができます。ジャニーズ事務所も“タレントと企業の直接契約”を警戒しているんですよ」(前出・広告代理店関係者)
“ジャニーズ問題”が芸能界に与える影響は、われわれの想像以上に大きいのかもしれない。