タイムリー、再評価など“玄人好み”のバンド
コアな音楽ファンの注目の的となりそうなのが、紅組9位のサディスティック・ミカ・バンド。'74年に解散したが、'89年に桐島かれんを、'06年には木村カエラをボーカルに迎えて再結成している。
「ボーカルは初代のミカが一番。素人っぽい舌たらずのボーカルが魅力です。加藤和彦さんや高橋幸宏さんなど、のちに大成功するミュージシャンが集まった歴史的意義も大きい。個人的には『タイムマシンにおねがい』でトリを取ってもらいたいくらい」
別格ということで、特別企画枠での出場でもいいかも。続く白組10位は宮沢和史率いるTHE BOOM。
「『島唄』には反戦メッセージが込められているので、ウクライナやガザ地区の戦争が続く今、より意味を持ちますね」
同票数で紅組9位のLe Couple。夫婦の離婚で活動終了したが、ここは水に流して再結成を。
「『ひだまりの詩』は'97年のドラマ『ひとつ屋根の下2』の挿入歌でした。'90年代、ドラマ最強時代の遺産ですよね」
対する白組9位は'90年に『さよなら人類』が大ヒットした、たま。
「実は今、再評価ブームが来ています。当時は色モノ扱いで一発屋として消費されましたが、一部では日本のビートルズという声も。全員が曲を書けて、独創性もある。今こそ、たまの音楽に耳を澄ませてみては」
紅組8位は一気に若返ってZONE。'01年のヒット曲『secret base~君がくれたもの~』に《10年後の8月》という歌詞があり、'11年に再結成した。
「今回は《22年後の12月》という歌詞にして再々結成を。Whiteberryとは同じガールズバンドで北海道出身というのも似ているので、並んだところも見たい。新球場のエスコンフィールドから中継で!」
白組8位はTOKIO。山口達也と長瀬智也の脱退以降、音楽活動は行っていない。
「曲は『AMBITIOUS JAPAN!』を。筒美京平さんの最後のオリコン週間1位獲得曲で、なかにし礼さんの未来を見ている歌詞がいいんですよ。東海道新幹線のチャイムに使われていましたが今年2月で終了してしまったので、新幹線からの中継でお願いしたい」