富裕層は、生活費などの支出も抑えているという。
「総務省の家計調査をみると、収入が上がるにつれて、食費、住居費、水道光熱費の割合が下がっている。つまり、収入が2倍になったからといって、食費を2倍にはしない。億単位の年商がある経営者でも、お昼は家から持ってきた弁当という人もいます」
富裕層はなぜ、支出を抑えられるのか。
「ムダな見栄を張らないからです。例えばですが、真の富裕層は裕福な暮らしをしているとSNSでアピールすることはないし、そういった投稿に嫉妬することもない。他人と比べないで、本当に自分に必要なものを見極めているからだと思います」
(3)モノが少なく整理整頓 心の余裕が億を生む!?
お金持ちの家というと、キラキラのゴージャスな家具が並び、宮殿のような内装や部屋の造りを思い浮かべる。
「広い土地や家屋を持つ富裕層は多かったですが、室内は華美な装飾はなく、驚くほど質素。日本家屋が多く、隅々まで手入れが行き届いていました。家具は質にこだわった高級品かもしれませんが、決して派手ではありません」
また、とにかくモノが少ないのが富裕層の家の特徴だ。
「一般家庭よりむしろスッキリとした印象です。モノが少なく整然としています」
そして、持ち物が整理整頓されているという。
「通帳や税金の納付書の控えなどを見せてもらうことがあるのですが、富裕層の人はどこに何がしまってあるのかきちんとわかっています」
モノがちらかっていて、いつも捜し物ばかり、というトホホな一般人は多いのでは? お金持ちほど整理整頓が上手ということは、家の中のモノを整理することが億万長者への一歩かも。