手軽にリンパの滞りを解消するには、リンパと血液の流れを良くする「子宮温め体操」がおすすめ。
「ポイントはお腹と鼠径部を大きく動かすこと。腹部リンパ節と鼠経リンパ節の滞りが解消される上に、リンパ管の隣にある血管も刺激するため血流がよくなり、深部から体温が上がります」
子宮温め体操で入眠もスムーズに
ほかにもさまざまな効果が期待できる。
「患者さんの声で多いのが、お腹や太ももなど下半身がスッキリしたというもの。腰から下を大きく動かすことで、今まで使っていなかった筋肉が使われるようになるので、引き締め効果が高いのです」
また、便通がよくなったという声も多い。お腹を大きく動かすのが刺激となり、長年の便秘もスッキリ解消。お尻まわりの筋肉がほぐれることで、腰痛が解消されたケースもある。
「寝たままできるので、腰痛や脚の痛みがある人でも無理なく実践できます。タイミングとしては夜、寝る前や入浴後に行うと、内臓が温まりやすく効果もアップしますし、入眠もスムーズになります」
面倒な人は寝る前のベッドの上で手軽に実践できる点も魅力だ。
「早い人では翌日からすぐ便通がよくなる場合もありますが、どんな方でも3週間続ければ、何かしら身体の変化を感じられると思います。腰から下をゆらゆら揺らしたり、ぐるぐる回す動きなので、とっても気持ちがいいんです」
ただし、生理痛や腰痛など痛みがあるときは避けたほうが無難。慣れてきたら、自分が心地いいと感じる範囲で時間や回数を増やしてもいい。
年末に向けて寒さが厳しくなり、疲れがたまりやすい時季。楽ちんセルフメンテナンスで乗り切ろう!
取材・文/遊佐信子
リンパ師 あい先生 リンパマッサージ師。柔道整復師。体調改善を目指す独自の「愛式メディカルリンパ」を開発。著書に『リンパ師あい先生が本気で作った! 軽い力で全身使える! ハンドローラーBOOK』(宝島社)。