福田氏はSTARTO社設立にあたり、『週刊文春』の独占取材を受けている。
「ファンの声は“全然気にならない”と話すなど、無神経な発言をする人だなと。また、公ではなく、本人も発表していない、大野智さんが沖縄にいることを明らかにしたことはいかがなものか。タレントを守ることはマネジメントの大切な業務のひとつです」
被害者への補償問題は─。スマイルアップ社は11月20日時点で834人から被害の申し出があり、うち23人に補償金を支払ったと発表。
「精査はもちろん必要ですが、対応が遅い。金額については一律ではなく“被害の程度”などで分けていると聞きました。まぁそれもどうなのか。また被害者側としては在籍の証明をすることが難しい場合もあり、補償は難航している。
東山さんは会見で“法を超えて救済、補償が必要”と話していました。“訴え出た人全員を救済・補償する”。法を超えてということはそういうことだと思っていました。東山さんだけを責めることはできませんが遅いですね」(前出・佐々木氏)
補償対応にグズグズした印象を受ける
9月の会見時に事務所は、今後1年間、タレントの出演料はすべて本人に支払い、事務所としての報酬を受け取らないとの考えを示している。
「とはいえお金はあるはず」
と佐々木氏。確かにファンクラブの会員数は1000万人以上に上り、年間の会費収入は総額500億円を超えるといわれている。
「さらにグッズなども含めライブなどの収入も事務所に入るようですから、当初の東山さんではないですが、どんどんと補償を進めるべきだと思います。原資はあるはず。もちろんそれでジャニー氏の痕跡がすべてなくなるわけではないでしょうが……。
この問題を迅速に真摯に対応することで、下の下まで落ちたといっていい評判から、ある程度責任は果たしたという評価にもつながる。現状ではグズグズしていると言われても仕方ない状況なので」(前出・佐々木氏)
サイトを見ると、現在もファンクラブの事業者は旧ジャニーズ事務所であるスマイルアップ社。ファンクラブの収益は同社に入り続ける。根本として、スマイルアップ社は「補償のみを行う」と会見時に述べていたが……。