間違いだらけの健康法【運動編】
朝起きてすぐジョギングする
朝は血圧が上昇し始める時間帯。高血圧の人やコレステロール値の高い人が起きてすぐ運動をすると、血圧が急上昇し、心筋梗塞や脳卒中といった重大な病気を引き起こす危険性がある。
「起床後、運動をするまで少なくとも30分は時間を空けること。ベッドの上で横になった状態で手足をゆらゆら動かすことから始めましょう。また、コップ一杯の水を飲むことで、寝ている間にドロドロになった血液の流れがスムーズに」(藤原先生、以下同)
1日1万歩を目標に歩く
ウォーキングの目標として「1日1万歩」を掲げる人は多いが、年齢によってはそれは歩きすぎだと藤原先生。
「普段運動していない人が無理をして歩けば足腰を痛めてしまい本末転倒です。疲労から免疫力が下がり、不調の原因になることも。近年の研究では1日8000歩くらいで、そのうち早歩き20分が適正といわれています。歩数にこだわらず、ほどほどに」
間違いだらけの健康法【食事・ダイエット編】
毎日お酢を飲むのが習慣
お酢には食後の血糖値の上昇を抑制するほか、疲労回復などさまざまな健康効果があるといわれている。そのため毎日お酢を飲むことを習慣にしている人もいるが、そのまま飲むのは避けるべき。
「原液のまま飲んだほうがお酢の効果を最大限に得られそうですがそれは間違い。お酢の酸は刺激が強いので、胃が荒れてしまう可能性があります。身体への負担を減らすためには、薄めて少しずつ飲むようにしましょう」
年をとったら粗食にする
野菜中心で肉は食べない、油は極力控えるなど、粗食はいかにも身体に良さそうに思える。しかし、エネルギー摂取を制限しているともいえるので、60歳以降には不向き。
「60歳をすぎると、活動量や咀嚼力の低下によって食が細くなる傾向が。そのうえで粗食を実践したら低栄養になり健康を損ないます。1日3食、肉も油も極端な制限は避けて十分な栄養をとることを心がけてください」