睡眠時間は長いほうがいい

 厚生労働省のガイドラインによると、60歳以上の理想の睡眠時間は8時間。

「睡眠が長すぎると、体内リズムが狂って自律神経の乱れのもとに。寝すぎも禁物です」

寝る前の飲酒でリラックス

 寝る前の飲酒は気持ちがリラックスし、寝付きがよくなるように感じる。しかしそれは一時的なもの。アルコールを飲むと睡眠が浅くなるため、睡眠の質の低下に。

「アルコールが抜けると目が覚めてしまいます。利尿作用もあるので、何度もトイレに起きることに。飲酒は寝る4時間前までにしましょう。適量はビールならロング缶1本、日本酒なら1合です」

※写真はイメージです
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間違いだらけの健康法【その他】

虫歯になったときだけ歯科に行く

 年を重ねていけば、虫歯以外の口内トラブルも増える。

「年齢とともに歯茎が痩せていき、咀嚼力やかみ合わせにも、若いころにはなかったようなトラブルが生じ始めるのが60代。

 入れ歯の場合はサイズも少しずつ変わっていくので、1年に1回は検診を受けるつもりで歯科を受診するようにしましょう。口腔機能をいかに良い状態でキープできるかが60代以降の健康の鍵になっていきます」 

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聞こえにくくても補聴器は使わない

 加齢によって起こる加齢性難聴は、治療によって治るものではない。聴力を維持するには、積極的に補聴器に頼ったほうが良い。

「周りの声が聞こえにくくなると、何度も聞き返すようになり、やがて人とのコミュニケーションが億劫になります。会話の機会が減ると、認知機能の低下につながり、認知症のリスクを高めることに。

 日常生活で不自由を感じるようになったら早めに耳鼻咽喉科へ。補聴器の使用を検討してみてください」