愛子さまの就職は雅子さまの存在が影響か
名古屋大学大学院の河西秀哉准教授も、愛子さまの就職は雅子さまの存在が影響していると分析する。
「雅子さまのご体調はまだ回復の途上であり、現在は愛子さまに頼られている部分が少なからずあるのだと思います。もし海外留学すれば、お母さまの近くにいられなくなるので、日本に残ることを優先されたのではないでしょうか。日赤は皇室と関係の深い団体で、雅子さまが名誉総裁を務めていますし、日赤に関係する公務で愛子さまがサポートを行えるという点も、就職先として選ばれた理由なのかもしれません」
天皇家のひとり娘というご自覚があるからこそ、雅子さまのおそばで支えることを最優先されたのだろう。
しかし、4月から日赤でのお仕事と、公務の両立を決断された愛子さまについて、気がかりな点もあるという。
「愛子さまが本当に就職したかったのかどうか……。手放しで喜んでいいのか、本当は勉強したかったのではないか、とも考えてしまいます。皇族の人数が減少していく中で、天皇家の娘であることに対する世間からのプレッシャーを感じてしまわれた可能性も否定できません。もし、佳子さまがまだ当分の間、皇室に残られるスタンスでしたら、愛子さまの進路も変わっていたとも考えられます」(河西准教授)
佳子さまは、今年30歳。昨年は海外公式訪問や地方訪問も数多くこなされて、皇室の中でも存在感を示された。
「昨年の“公務ラッシュ”は結婚の伏線だったと考える人が多いんです。眞子さんの結婚が延期された当時、秋篠宮さまが課した条件は“多くの国民から祝福されること”。結果的にそれは叶わなかったわけですが、佳子さまは騒動をいちばん近くで見ていますし、皇族が結婚することの難しさを改めて感じられたと思います。つまり、皇室にいる間は宮中祭祀や公務にはしっかりと取り組み、ご縁談が公になった際、国民からの祝福を受けるための布石を打っているように思えるのです」(皇室ジャーナリスト、以下同)
愛子さまとしても、慕っている従姉の佳子さまの近況を知ったことで、勉学ではなく、公務も両立できる就職を選ばれた可能性は大いにある。
「佳子さまは愛子さまにとって“姉”のような存在。中学時代の愛子さまは編み込みヘアがお気に入りでしたが、これも佳子さまをまねされたといわれていますし、メイクやファッションも佳子さまを意識されているようにお見受けします。そんな“憧れの人”が結婚し、皇室を離脱された際、内親王は愛子さまのみとなる。まだ悠仁さまは高校生ですし、数少ない成年皇族として、苦悶しながらも自分の夢より皇室全体のことを考え、就職の道を選ばれたのでしょう」
佳子さまの“悲願”が叶う日を愛子さまも心待ちにされていることだろう。