目次
Page 1
ー 携帯する防災グッズで「もしも」に備える
Page 2
ー ホイッスルはマスト非常食も入れておく
Page 3
ー 季節の変わり目に中身を見直す
Page 4
ー 100均で買える防災グッズ

 最大震度7を観測した能登半島地震。1か月以上が経過した今も災害関連死が引き起こされるなど、予断を許さない状況が続いている。

携帯する防災グッズで「もしも」に備える

 震災を受け、緊急時に必要なものをまとめた非常用の持ち出し袋や、自宅にストックしておく災害食などを見直す動きが広まるなか、SNSでは、外出中に被災した際に役立つアイテムを購入して作る「防災ボトル」や「防災ポーチ」が話題に。

「能登半島地震は元日に発生したので、自宅や実家で家族と一緒に過ごしていたときに被災したという人も多かったようです。

 ですが、災害に遭うのは自宅にいるときだけとは限らない。防災ボトルは持ち歩くことでいざというときに役立つアイテムをまとめたものです」

 と教えてくれたのは、防災介助士インストラクターの冨樫正義さんだ。

 防災ボトルは、100円ショップで買えるドリンクボトルに防災グッズを入れたもの。外出先での災害発生時に自宅や安全な場所に、無事にたどり着くためのアイテムを詰め込むといいという。

外出中に被災した際に役立つアイテムを購入して作る「防災ボトル」 撮影/山田智絵
外出中に被災した際に役立つアイテムを購入して作る「防災ボトル」 撮影/山田智絵

「例えば、2011年3月11日に発生した東日本大震災では、首都圏で公共交通機関が止まり、およそ515万人が“帰宅難民”になりました。

 多くの人が徒歩で自宅や一時避難場所に向かうことになったわけですが、防災ボトルには災害時に長距離を移動しなければならないときに役立つものや、空港や駅、一時避難場所でひと晩過ごさなければならない際に必要な、最低限のものを入れておくのがいいでしょう」

 防災のプロ監修のもと、防災ボトルに入れるべきアイテムをご紹介しよう。