しかも記事によると、当初の取材で水原氏が主張していたのは「ギャンブルによる借金の肩代わりを大谷に求めた」というもの。同氏からの申し出に、
【彼(翔平)は明らかに不満そうな顔をしつつも、“2度とこのようなことをしないのなら私を助ける”と言い、返済することを決めてくれたのです】
スポーツ賭博はアメリカの約40州で合法とされているが、カリフォルニア州では依然として違法とされている。冒頭の釈明が事実ならば、水原氏には【違法の認識がなかった】のかもしれない。
一転して、大谷の“関与”を全否定した水原氏
しかし同氏が違法賭博に手を染めていることを知りつつ、その上で借金の“肩代わり”を了承したのならば、大谷も“関与”していたと見做される可能性もある。すると翌日、あらためて大谷側の代理人から経緯と真実の説明がなされたことも『ESPN』は報じている。
一夜明けて伝えられた水原氏の“新証言”によると、「大谷はギャンブルの借金について何も知らない」「ブックメーカーに対して送金もしていない」と、大谷は同氏のスポーツ賭博には一切関知していないという、前日のインタビューを全て覆す内容。
そしてドジャース解雇と同時に、同代理人は「水原は大谷の了承を得ずに資金を使い込んだ」「大谷は大規模な窃盗の被害を受けた被害者」として、水原氏を“窃盗”容疑で捜査当局に告発したのだった。
通訳として、友人として、ビッグネームになる大谷とともに有名になっていった水原氏。今期もドジャースからも30万ドル(4500万円)〜50万ドル(7500万円)が支払われる契約だったとのことだが、ギャンブルにのめり込んだことで金銭感覚が麻痺してしまったのだろうか。
【私は野球には賭けていない。それは100%です】
野球賭博だけには手を染めなかったことを明かした水原氏。その一線を超えなかったのは、せめてもの大谷への友情の証か。