仲間に入れてくれた上島竜兵への恩返し
芸人との交流も多い島崎は「竜兵会」の一員として、2022年に亡くなったダチョウ倶楽部・上島竜兵さん(享年61)にもかわいがられていた。
「有吉(弘行)さんをはじめ男性だけでワイワイしている会なのに、私を認めて、仲間に入れてくれて、うれしかったですね。でもコロナ禍でなかなか会えなくなってしまい、もっと連絡を取っておけばよかったと悔いました。この年になるとお葬式に出ることが増えて本当に嫌になりますが、悲しみを分かち合える仕事仲間がいることはありがたかったです。ヒット曲には恵まれなかったけれど、仕事仲間、スタッフ、先輩、後輩と人には恵まれてきたなと、つくづく思います」
上島の妻で、ものまねタレントの広川ひかるは、自身のブログで島崎の心遣いに驚いたことを明かしている。葬儀だけでなく一周忌の法要に来て、参列者を大笑いさせてくれたこと、そのときに撮った写真を写っている人の人数分現像して送ってくれたこと、広川の著書を購入して配ってくれていることなど。島崎がそういった行動をする理由は「竜兵さんにたくさんご馳走になったし、竜兵さんを忘れてほしくないから」だという。
「ちょっとでも恩返しができればと思って。残された人が一番大変ですからね」と島崎は話すが、なかなかできることではない。どこまでも気遣いの人なのだ。
人生100年時代となり、島崎自身は生涯現役で仕事をしたいと考えている。
「90歳までは40年近くもありますが、黒柳徹子さんも90歳で現役ですからね。私も90歳になっても『アンサーチェック!』とか言ってたりして。そう考えると楽しみですね。テレビ局もどんどん予算が減っていく厳しい時代に、長く使ってもらえて本当にありがたくて、奇跡のようです。これからも頑張って、みんなをがっかりさせないことが大事だと思っています」
インタビュー中、何度も「感謝」という言葉を使い、“人生感謝祭”を地でいく島崎だからこそ、長く芸能界で活躍してこられたのだろう。
60歳まではあと10年を切り、ひそかに考えているのが「還暦ビキニ」の写真集だ。
「宮崎美子さんの還暦ビキニ姿がすごく素敵で。無理をしていなくて、爽やかだし、かわいさもあって。藤あや子さんのビキニもきれいでしたよね。20代や30代できれいな身体を残す写真集もいいけれど、この年になると60歳のビキニ写真に魅力を感じます。大人の女性としての美しさを年齢を重ねたときに残しておきたいなと。とにかく健康で病気をしないよう気をつけていれば実現するかもしれないですね!」
マツコ・デラックスに「無駄に美人」と言われた島崎。内面も美人だということを、島崎を知る人たちはみな知っている。そして、60歳になったら還暦ビキニでその美しさの健在ぶりを披露し、世間をアッと言わせてほしい。
<取材・文/垣内 栄>
かきうち・さかえ IT企業、編集プロダクション、出版社勤務を経て、 '02年よりフリーライター・編集者として活動。女性誌、経済誌、企業誌、書籍、WEBと幅広い媒体で、企画・編集・取材・執筆を担当している。
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